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四話
東京の夜景が綺麗。
黒田も夜景を見ていた。
「夜景綺麗ですよね」
「はい」
「やはりあれですか?音楽業界もシビアですか?」
「シビアです。メジャーデビュー出来る人なんて稀ですし」
「いや、こないだ漫画家さんを乗せたんですが、同じようなこと言ってましたよ」
「どれも「夢」なんで大変です」
「はあ、なるほど」
「そろそろ過去への入り口が近づいてきました」
徐々にスピードを上げるTAXI。
「はい、入りますよー」
すると光に包まれた
さっきまで夜だったのに、外は明るくなっている。
「久しぶりの過去へのタイムスリップだったから緊張しました」
黒田は信じられない顔をしている。
確かに見覚えのある場所にタイムスリップしている。