表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
翔翼の鉤爪  作者: 天猫
1/1

第一話 別れと出会いと旅立ち

女「ほんとうにごめんなさい....」

男「俺たちじゃお前を幸せにすることができないんだ」

どこか遠くから男女二人の声が聞こえてくる。聞き覚えのある懐かしい声なのに一体誰なのかを思い出せない。

??「きろ!....起きろ!」

大きな声と共に目を覚ました

裕也「ん?夢か」

??「夢とはなんだ、それよりも飯を食え」

俺を起こしたこいつは、龍族のドゥーテル 龍の中でも一際強く偉いらしい。俺が赤子の頃から面倒を見てくれている、今じゃもう親みたいなもの。

ドゥーテル「そろそろここを離れて、人里で住んだらどうだ?」

裕也「いいよ。俺はドゥーテルとかとご飯を食べたり遊んだりしてた方が楽しいんだ」

その後、ご飯を食べたあと寝床に入り眠る。俺は幼い頃、ドゥーテルや他の龍が何を言ってるいるのか分からなかった。だけど成長するにつれて段々と言葉を分かるようになっていき、今では話すこともできる。それを今更人里に降りて1から生活するなんて俺には無理だ。あまりにもこの生活に慣れてしまった、明日もまたなんてことも無い日をずっと過ごすんだろう。

裕也「おはよう ドゥーテル」

ドゥーテル「起きたか。ちょいとお前に頼みたいことがあってな。向こうの山まで行って肉を狩ってきてくれないか」

裕也「あぁ、わかったよ。行ってくる。」

そう言って俺は石の剣や木の弓を背負って出かける。

-----数十時間後-----

裕也「ふ〜 だいぶ肉がとれたな。これで1週間はみんな食べていけるだろ」

汗を拭い、切り株に座っていた俺にある龍が近づいてくる

ベラド「裕也!大変だ!ドゥーテル様がお亡くなりに!」

その言葉を聞いた瞬間、俺はものすごい勢いでドゥーテルの元へ向かった

裕也「ゼェゼェ ドゥーテルはどこ!?」

遅れてやってきたベラドが指を指す

ベラド「あそこに居ります」

他の龍をどけドゥーテルに近づく、ドゥーテルに触れてみると冷たく死んでいた

ベラド「ドゥーテル様の最後の伝言です。もしも儂が死んだら儂を焼いて食ってくれと」

裕也「どういう意味だ それは」

鋭くベラドを睨みつけた。ベラドは萎縮しながら言葉を続けた

ベラド「私もどういった意味なのかは知りえませんが、確かに仰ったのです」

裕也「そうか....わかった。もういい」

怒りと悲しみで溢れていた俺はその日は早く寝床に入り眠った。翌日俺は起きてからある決心をした。ドゥーテルを食べるという事を。俺がドゥーテルの肉を裂き、焼いている姿を色んな龍が見ていた。俺はそれに構わずドゥーテルの肉を食べだした。そして数時間してやっとドゥーテルの全ての肉を食い尽くした。食べ終わったと同時に門番をしているライジが寄ってきた。

ライジ「裕也様 この山に無法者が侵入しました。我々では手が負えず、すぐそこまで来ています」

裕也「そうか。お前たちは何もするな、俺が行く」

俺はその無法者の所へと急いだ。そして、その無法者が見える木の上まで密かに移動した。髪は白く目も見る限り澄んだような輝く白い色をしてる

??「降りてこいよ、木の上にいるのはわかってる。俺は特別お前たちに喧嘩を売りに来た訳じゃない」

裕也「それは本当なのか」

??「え!?なんで人間なんかがこの山に?もしかして誘拐された子か何か?」

裕也「俺はこの山で育った、そして今はこの山で一番偉い」

??「じゃあ龍共を手懐けてるのか。それは話が早い、この山に赤い龍が居るだろ?そいつと話がしたい」

裕也「赤い龍?ドゥーテルの事か?それなら俺が食った」

??「食った?え?まじで?」

裕也「あぁ、食った。話なら俺が聞く」

??「ん〜、まぁいっか。俺はそいつに息子の面倒を見て欲しいって言われてんだ。だから、今日迎えに来た」

裕也「息子?ドゥーテルに息子は居ないぞ。なにかの間違いだ」

??「え?うっそ〜、ちょっと異端だけど優しい息子さんって聞いてんだけど.....もしかして、君のこと?」

裕也「確かにドゥーテルは親のような存在だったけど。なんでお前みたいなやつに俺が面倒されなきゃならない」

??「まぁ、いいだろ?行こうぜ」

裕也「嫌だね。俺はこの山で育ったんだ、そして今この山を守るのが俺の役目だ」

??「面倒くさ〜 俺はそのドゥーテルに言われてんだよ。お前に色んな世界を見せて欲しいって、この山を出て色んな人に出会って素敵な人生送って欲しいってな。それをお前は踏みにじるのか?」

裕也「......わかった 行くよ」

??「んじゃ、よろしくな。俺の名前はウェイプだ それと質問、ドゥーテルを食ったって言ったけどあれから体の変化は?」

裕也「特にはないけど」

ウェイプ「ならいいや。それと名前は?」

裕也「裕也だ」

ウェイプ「こんな山で育ったのに人間ぽい名前してんだな」

裕也「俺が赤子の時に俺が入れられてたカゴの中に紙が入っててそれに裕也って書いてあったってドゥーテルが言ってた」

ウェイプ「苗字はないってことか。苗字を決めよう何がいい?」

裕也「苗字?なんだそれ」

ウェイプ「名前の前につくもうひとつの名前みたいな。まぁそんなの気にせずに苗字決めちゃって」

裕也「ん〜、なら。『赤龍』にするよ」

ウェイプ「赤龍か、いいチョイスだな。お前は今日から、赤龍 裕也だ」

裕也「赤龍 裕也か....これからはドゥーテルの分まで色んな世界を見て色んな人と出会うぞ!」

ウェイプ「じゃあ行くか」

こうして俺は謎の男ウェイプと出会い、これから色んな世界や人に出会っていく この山を出た外には俺の見た事のない色んな景色が広がっていると思うとワクワクもドキドキもする

裕也「一体どんな世界が俺を待ち受けているのかな」

最初自分の中では話がだいぶ進んだ所から思いついてしまった為、今一度主人公の裕也とキーキャラクターのウェイプの出会いを考え書きました。自分の頭の中でのストーリーでは後々に色々な魅力的なキャラが登場します笑 それまでは暖かな目で見ていただけると幸いです 自分的にはまだ序章なのでつまらないなと感じるかもしれませんがここから盛り上げていくつもりなのでどうかよろしくお願い致します

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ