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33. リインフォース家と冒険者1

 リインフォース領主邸にやってきて、家族として領主家族とその使用人たちに迎えられて最初の夜は、無礼講の盛大な宴で終わった。

 それから数日、ドレスはまだ届かないけど、貴族のお勉強は始まっている。

 教育係のリンダさんが、宴の翌々日にやってきた日から今日は三日目。




「アオイ様、前傾姿勢になっていますよ。本が落ちます」

「分かっているんですけど、体がだいぶ硬くなってきて……」

「ほら、笑顔が消えています!」

「はい……」

「シズク様、体が左右にブレています。しっかり止まってください」

「えぇ……、真っ直ぐ立ってるよぅ」

「口答えしない! それに、その言葉遣いは貴族女性としてふさわしくありません」


 リンダ様は、若い頃王都で文官をしてた伯爵家令嬢で、今は貴族子女の教育係として、こうして仕事をしているとの事。昔、リエラにも教えてたんだって。




「カーテシーは出来るようになってきましたね」

「よかった……」

「やったぁ」

「ですがアオイ様は笑顔、シズク様は体のブレがまだ課題ですね」


 褒めるのと叱るののバランスがとても上手くて、頑張ろうって気になるんだよね。




「シズク様、お酒の一気飲みは、体にもマナーにもよくありません」

「えぇ……」

「ほら、やっぱり! 気をつけてね!」

「アオイ様はカトラリーの置き方に注意しましょう。食事が途中で下げられてしまいますよ」

「わ、分かりました……」


 なんて事を教えて貰っていると、あっという間に午前が終わる。


「「ありがとうございました」」

「それでは、ごきげんよう」




 リンダ様が立ち去って、私とお姉ちゃんは一息つく。


「今日も疲れたねぇ」

「うん、でもちょっとずつ出来るようになってる気がする」

「そうねぇ」

「午後はどうする?」

「お昼はおうちで食べるでしょう。それから今日は、冒険者ギルドに行きましょうか」

「そう言えば、ギルマスと会って欲しいって言われてたね。まだ会ってなかった」

「それもあるし、依頼もしたいわぁ」

「分かった。気分転換にもよさそうだね。そうしよう!」


 私とお姉ちゃんはそれから食堂に移動する。

 食堂にはゲルハルト様とクラウディア様、後タルトもいた。

 私たちは二人の前に行って、カーテシーをする。


「ごきげんよう、ゲルハルト様、クラウディア様」

「ごきげんよう、ゲルハルトパパ、クラウディアママ」

「二人共随分と様になってきましたね、綺麗に出来ていますよ。ねぇ? 旦那様」

「あぁ。二人共綺麗だよ」

「まぁ、パパったら」

「ゲルハルト様、照れてしまいます」

「そう言えば、ドレスが届いたとジョセフが知らせてくれた」

「はい。すでにお部屋に届けてあります」

「とっても可愛く出来ていましたよ」


 マリーさんとリリムちゃんが教えてくれる。


「やったぁ、楽しみ!」

「嬉しいです」

「喜ぶ時の喋り方はまだみたいですね」

「クラウディアママ、雫もそれくらい出来ますわ。家族の前だから安心しているだけですの」

「『私』ですね。もうちょっとですよ。頑張ってください」

「「はい」」


 お姉ちゃんがこっちを見て舌を出してくる。それから二人で席について、昼食を食べる。

 今日のメニューは野菜たくさんのスープに鶏肉のソテー、それとパンだ。いただきます。

 ふふふ、ここ数日、料理長のビルさんの所に通って食事や調理談義に花を咲かせたんだよね。

 今日のスープが具沢山って事は、どうやら冒険者や庶民などの、今までと違った食事を出してみたいという要望が通ったみたい。

 そんなビルさんの熱意と、私の具沢山スープが飲みたいという陰謀のスープに、早速手をつける。

 ベースはコンソメ。おそらく煮込んだ鶏肉と野菜を取り除かずにそのまま出している。そのため、十二分に煮込まれている具材が口の中ですぐに溶けて混ざり合う。また、新鮮で質のいい肉と野菜はスープに味の全てを取られず、新たな味わいを舌の上でさせてくれる。

 ソテーも下拵えがしっかりとしてあって、柔らかくておいしい。パンはいい小麦粉を使っているのが分かるくらい、ふわふわでもちもちしている。ごちそうさまでした。

 今日は他の人の、ゲルハルト様とクラウディア様の感想が聞いてみたい。私はカトラリーを置いて二人に話しかける。


「ゲルハルト様、クラウディア様。今日のスープはいかがでしたか?」

「いつもと違ったな。具が多くて味わい深かったが、アオイが何か言ったのか?」

「私はとてもおいしいと感じましたよ」

「よかったです。実は冒険者や庶民が食べる物を、料理長のビルさんとアレンジした物なんです。なのでお気に触らないか心配でした」

「なるほど、確かに、庶民の食事と言うだけで気にする貴族もいる。我が家に来る客人にも、人によっては、振る舞えないかもしれないが、家族だけなら問題ないだろう」

「私は気にしませんよ。ただ、旦那様も言う通り振る舞えない場合もある、という事は覚えておいてください」

「「はい」」

「それよりアオイ」

「何でしょう?」

「異世界の食事は大層おいしいらしいな?」

「お茶会で振る舞えるお菓子にも、聞いた事が無い物があると、リリムから聞いていますよ」


 私はリリムちゃんを見る。んー、こっちを見なさい!


「蒼ちゃんのお菓子食べたいわぁ。和菓子とかどうかしら?」

「えぇ……材料あるかなぁ……」

「ワガシ? 何だそれは」

「故郷のお菓子の総称です。ただ、材料が手持ちの物では足りなくて」

「何が必要なんだ?」

「えっと、お団子ならもち米が足りないですし、あんこなら小豆が足りないですし……」

「コメはうちの領地では作っていないな。アズキが何かは分からないが……」

「赤い、小さな豆です」

「ふむ。ジョセフ、農民が似た物を作ってないか調べてくれ、念のため、コメもな」

「かしこまりました。旦那様」


 あんこなら小豆にこだわらなくてもいいのか、私は動き出したジョセフさんを止めて追加で言う。


「豆によっては作れるので、領地で作ってる豆と米なら全部知りたいです」

「承知しました。お嬢様」

「後は……カステラはどう?」

「確かに、パン用の小麦粉なら作れそうだけど……」

「まぁ! 今度友人が遊びに来るのよ。蒼ちゃん、作って貰えるかしら?」

「分かりました」

「ちょっと待ってくれアオイ、お菓子ばかりじゃないか。私はご飯が食べたいぞ」

「こないだの冒険者の宴では足りませんでしたか?」

「私は、二人の故郷の料理が食べたいのだ」

「故郷の料理は、この国のマナーと合いませんが……」

「全く問題ない」

「全く問題ないわ」


 仲がいい。お姉ちゃんも頷いているし、タルトも興味深そうにこっちを見てくる。チャーハンおいしそうに食べてたもんね。


「分かりました。今日は私が作ります……」


 それから二人に、午後は冒険者ギルドに出かける旨を伝えて、食堂を出る。


「タルト、今日はどこにいたの?」

『近くの森の周囲を飛んでた。魔物がいたから狩ったけど、取りに行く?』

「今日はギルドに行くからいいわぁ」

『今度ストレージを教えて』

「え、いいけど、使えるの?」

『空間属性の精霊に力を借りればいいんだよね。出来ると思うよ』

「すごいわねぇ、タルトちゃん」


 お姉ちゃんが肩に止まったタルトを撫でる。


「そうだ、私たち歩いて行くけど、マリーさんとリリムちゃんも歩きでいい?」

「はい!」

「承知しました」


 リインフォース邸を出て、四人と一匹で冒険者ギルドへの道を行く。

 相変わらず、マリーさんとリリムちゃんは周りの人からよく声を掛けられる。

 その度に、気まずそうにあしらうマリーさんと、元気よく手を振るリリムちゃん。

 お姉ちゃんと主にタルトも、何だあれ、と言われている。


「二人は冒険者にはならなかったの?」

「私はリインフォース家で育てていただいたご恩がありますので……」

「リインフォース家に仕えるのが楽しいので、考えてませんね!」

「そうなのねぇ、でも活躍出来ると思うわよ」

「お嬢様方程では……」

「先日のあれを見ちゃうと、今で十分かなって……」


 クルーエルグリズリーの事かな? あれも慣れなんだけどね。そんな話をしながら歩くと、あっという間にギルドにたどり着く。今日こそは先手を取るぞ!


「マリーさん! リリムちゃん! お姉ちゃんを抑えて!」

「え?」

「ひゃい!」

 

 まさかの指示に処理が追いつかなかった二人を置いて、お姉ちゃんが先行する。後ろにいたのが仇になったかな……。

 そして私の目論見は見事に破られて、今日もお姉ちゃんがギルドの扉を開ける。


「たっのっもーう!!」


 後に残された私たち三人。とりあえず、目が点になっている二人に説明する。


「お姉ちゃんは、何故か冒険者ギルドに突っ込む性質があるんだ。二人には、今後これをしないように抑えて欲しい……」

「動きが分かりませんでしたぁ」

「シズク様があれ程早く動けるとは……」


 私は追って中に入ると、喧騒が止んでいてお姉ちゃんに注目が集まっていた。

 お姉ちゃんは気にせず、エミリーさんのいるカウンターへ向かって歩いている。

 私は注目を浴びないように、こそこそと同じカウンターに向かって歩く。


「エミリーちゃん、ギルマスに挨拶に来たわよ!」


 お姉ちゃんに注目してた冒険者のみんながざわっとする。


「おい、こないだの女がギルマスに挨拶だってよ!」

「決闘か?!」

「ラルフのアニキの魔術に勝てるやつなんていないだろ!」


 ち、違います……そんなんじゃ……。でも出て行ったら私が注目を浴びちゃう……。


「かしこまりました。今日はお一人でしょうか……?」

「後ろにいるわぁ」


 その瞬間、こっちに注目が集まる。


「見ろよ、マリーさんだぞ。デートしてくれねぇかな」

「お前じゃ無理! 俺が隣にいるからな!」

「彼女より、リリムちゃんが今日も可愛い。舐めたい」

「あの後ろの嬢ちゃん可愛いな。こっち来てくれねぇかな」


 なんか見られてる。何だかねっとりしてて気持ち悪いなぁ……。マリーさんとリリムちゃんもちょっと引いてる。


「では、こちらへどうぞ」


 そんな喧騒を一切気にする事無く、エミリーさんがお姉ちゃんと私たちに付いてこいと目で合図して、執務室へ先導する。

 やっと追いついた私は、お姉ちゃんを睨みながら案内された部屋へ入る。

 するとそこには、水色を基調として、パステルカラーで可愛く装飾された部屋があった。両サイド三人掛けの応接ソファの真ん中には、大きなウサギのぬいぐるみもある。

 本棚はアーチ状の屋根に天蓋の装飾が付いている。中身は書類だけど。何だか、今までと随分雰囲気が違う部屋だなぁ。でもギルマスってラルフさんって呼ばれてたよね。男性らしいけど……。

 しかし執務机を見ると……誰も座っていなかった。


「そこにお掛けください。後ろのお二人も、座っていただいて構いません」

「はぁい」

「分かりました」


 私たちはとりあえずソファに掛ける。ぬいぐるみが無い方。代わりにタルトが真ん中に座る。

 最初立ったままだった二人に、私たちが促してぬいぐるみがある方にマリーさんとリリムちゃんを座らせる。


「ギルマスは、まだお仕事ですか?」


 私のその質問に、エミリーさんは答える事無く、備えてあったポットからお茶を淹れて私たちの前に置く。

 それから、エミリーさんが執務机に座る。


「エミリーちゃん?」

「エミリーさん?」


 私たちの再度の問いかけに、今度は答えてくれる。


「失礼しました。私がギルドマスターのエミリーです」


「「ええー!」」


 この街に来てから叫んでばかりだなぁ、私たち。

 そこへ扉がノックされる音がした。


「どうぞ」


 エミリーさんが答えると、扉が開いて長身で細身、長めの青色の髪をしたローブ姿の青年が入ってきた。


「失礼します。遅くなりました」

「構いません。座る場所が無いのでこちらに来てください」

「はい」


 慌てて立ちあがろうとするマリーさんをその青年が抑えて、エミリーさんの側へ行く。


「ようこそ、僕が『副』ギルドマスターのラルフです。魔術師をやっています。噂のお二人に出会えて嬉しいなぁ。よろしくお願いします」

「よろしくねぇ。雫よぅ」

「はぁ……。蒼です。噂ってなんですか? 後、副ギルドマスターって……」

『僕がタルトだ!!』


 翼を広げた仰々しいポーズを取って、タルトも自己紹介する。タルトはどこへ行くつもりなんだろう。

 マリーさんとリリムちゃんは私たちの従者を決め込むみたいで、何も言わない。


「噂は、ドラゴンスレイヤーの件ですね」


 エミリーさんが教えてくれる。まずは説明します、と言葉を継ぐ。


「ここの冒険者の人たは本当にひどいわ。あたしの事、ちょっと小柄だからって小娘、小娘っていつも言うのよ。おまけにラルフに指示を出してたら、ギルマスに教えて貰ってて偉いなぁ小娘ちゃん、なんて言う。教えてるのはこっちだっつーの! おまけにギルマスはあ・た・し! 受付はただの趣味よ! そんなんだからいつまで経ってもCランクにもなれない人ばっかで……」

「エミリーさん、本音がダダ漏れで説明になっていません」


 ラルフさんが突っ込む。……はっ、怒涛の言葉の滝に当てられてた。


「えっと、エミリーさんがギルマスだけど受付嬢の小娘に見られてて、ラルフさんが副ギルマスだけど、ギルマスに見られてるって事ですか?」

「そうです。理解が早くて助かります」

「エミリーちゃん、小柄で可愛いって事は、それはほぼ最強よ」

「何言ってるのか分かんないよお姉ちゃん」

「ほぼって何よ! あたしが最強じゃないの?」

「可愛い最強は蒼ちゃんだから、ごめんね?」

「「なっ」」

「まぁまぁ……エミリーさんも、落ち着いてください。話の続きは僕が引き継いでも?」

「えぇ、助かるわ」


 ラルフは頼りになるわね、とエミリーさん。


「では失礼して。エミリーさんは当然、僕より強い訳ですが、ここの冒険者でそれを見破れる者は誰もいません。つまり、冒険者として相手の強さを測れないという事です。これは、魔物と対峙した際に不味いのではないか? と僕たちは思いました」

「私たちも分かりませんでしたが……」

「あなたたちは仕方ないわ。あたしが強いと言ってもせいぜいBランク程度。あなたたちにとっては敵じゃないのよ。だから、有象無象と一緒になって気づかなかったって訳ね」

「でも、ギルドの受付って戦闘職じゃないでしょう? 雫たち、違和感があったら気づくと思うのだけど」

「それはあなたたちの担当だったソフィアやレベッカがCランク相当だからね。ギルド受付係には戦闘が得意な者もいるわ。だから、あなたたちはそれくらい見慣れてるのよ」


 後は、あたしが力を隠すのが上手いのかしらね! と自慢げに話すエミリーさん。隠しちゃうから舐められるのでは?


「そして、教育で名高いリインフォース領の冒険者が、隣の男爵領であるアルデナ領の冒険者よりも質が悪いと言われるのは、耐え難い屈辱なんです」


 ギルドの評価にも影響しますしね、とラルフさん。


「そこで、私たちは、アルデナ領で指揮経験のあるあなたたちに注目しました」

「雫たちに?」

「そうです。ぜひ、リインフォース領の冒険者を教育して欲しいのです」

「教育……」

「お二人が有名になれば、リインフォース家にとっても得だと思いますが」


 マリーさんとリリムちゃんの雰囲気が、殺気の混じったものに変わる。私たちの正体と情報が漏れそうになったからかな。こういう点でも二人は守ってくれるんだね。頼りになる。とりあえず、一旦誤魔化そう。


「私たちはただの姉妹で、リインフォース家には厄介になっているだけです。どうしてリインフォース家が得なのでしょう?」

「失礼ながら調べさせていただきました。お二人が養女として迎えられている事を」

「この短期間でよく調べたわねぇ……」


 お姉ちゃんが感心する。まだ養女になって一週間くらいか……確かによく調べたよね。


「つまり、領として冒険者の教育に力を貸せと言う事ですか?」

「いえ、あくまでBランク冒険者のお二人への依頼です」

「一度ゲルハルト様に相談するわ。魔物狩りならまだしも、冒険者の教育なんて、雫たちが簡単に動けるものでは無いもの」

「ところで、教育ってどんな事をすればいいんですか? 魔物狩りに付いて行って教えればいんですか?」

「それもありますが、模擬戦での教育をお願い出来ないかと」

「雫たちのやり方だと、エミリーちゃんくらいじゃないと人が死ぬから無理ね」

「いや、お姉ちゃん、思い切ってそれくらいでいいんじゃない? ここの人たちの性根が問題なんだよ、きっと」


 私はさっき向けられた気持ち悪い視線を思い出してイライラしながら言う。

 イライラしているのに気づいたお姉ちゃんが、どうしたの? と尋ねてきたので、さっきの出来事を説明する。


「蒼ちゃんたちにそんな事を……。気づかなくてごめんなさい。引き受けるわ。そして焼くわ」

「何を?! 引き受けるのはゲルハルト様に相談してからにしよ?! 落ち着いてお姉ちゃん!」


 マリーちゃんとリリムちゃんの名誉は雫が守るわ! と、お姉ちゃんが二人にも言う。


『雫は少し乱暴すぎないかい? 蒼』

「少しだったら苦労しないんだよ……分かって、タルト」


 それから、お願いしますと頭を下げるエミリーさんとラルフさんの二人に、一度リインフォース家に持ち帰る事を再度説明して、ギルドを辞する。




 四人と一匹が去った後の冒険者ギルドにて。


「こないだの女帰って行ったぞ」

「結局何だったんだろうな」

「だが、割といい女だな。相手してくんねぇかな」

「しかし、マリーさんとリリムちゃんを連れた女だぞ、本当に何者なんだ」

「どうせあの子爵様の客とかだろ。ところで俺は後ろにいた女の方がいいな。夜の相手にぴったりだ」

「おうおう、気持ち悪ぃって言われるぜ。こないだもそれで断られてたじゃねぇか」

「そういやエミリーもいねぇな。どこ行った?」

「ギルマスと一緒に相手してたんじゃねえか?」

「エミリーも、もう少し可愛げがあったら俺が女にしてやるんだが」

「あれがいいんだろ、いつでも俺が付き合ってやるのになぁ」

「そんなくだらない事言ってないで、狩り行かないか?」

「雑魚相手ならお前が一人で行けばいいだろ。俺たちはお前と違って強いんだからよ」


 双子姉妹が彼らの「相手」になるまで後少し。


 

評価、ブクマ、いいね、誤字報告いつもありがとうございます。

今回も楽しんでいただけたら幸いです。

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