キミ に コイ した
ワガママで
ムテッポウな
君に
不意に恋に
落ちた
わ た し
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私、川野 咲
「〜♪羞恥心羞恥心〜♪」
「なにいってんの!早く準備しなさい!!」
「は〜〜い。」
「〜〜♪」
川野咲。
いつか、本当の恋ができればいいな。
好きな人ができて、その、好きな人に愛されて・・・
そんな日々がおくれたらいいのになぁ
そう思う私は【少女コミック】の読みすぎなのかな?
マンガであるような恋には、あんまりないとおもう・・・
だ け ど
そんな少女マンガみたいな恋を夢に見ているのが
この
川野 咲 ナ ノ デ ス 。
パコーン
勢いよく私の頭に本がぶつかる。
「・・・い・・・ったぁ・・・」
「・・・わりぃわりぃ」
もぅ・・・・・
フザケンナっての!!
なにが「わリィわリィ」・・・っよぉ!
「ちょっと待って。あんた、名前は?」
「・・・木下 祐希」
この春からは、みんなと離れて、
お嬢様を
演じるつもりだったのに・・・
こいつのせいで・・・
こんな奴のせいで・・・
またモテない日々を過ごさなければならなくなるのね・・・・・
高1の春・・・・・・・
絶対、
絶対
頭下げさせてやる・・・・
覚悟しとけよ!!!
【木下祐希】
「はぁぁ・・・1年3組・・・・・」
ってかココの学校人少ない割に広い
広い
広すぎるってのぉぉぉぉぉ!!!!!
これじゃぁ教室ついた時にはもう日ぃ暮れてそう・・・・・
「こっちだぜ」
「…っへ?」
グィッ
あ〜〜〜〜〜〜〜れぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
って、おいおいおいおい!!!
また出たこんの最低最悪最強のおバカさん〜〜〜〜!!!!
…………………………………あれ?
でも最低って思ってても、何か、ココロに違和感があるの・・・・・・・
変なの。。。私。
なんとか、木下の奴のおかげで教室にはこれたけど…
「あぁぁ!哀〜!」 「あははは。髪切ったんだぁ。」
「鬼可愛い!!」 「まぢっ?超嬉しいんだけどぉ」
わぁぁ…みんなもうクラスの中で友達できてやがる…
「あの、私、川野咲です。よろしくお願いします!!」
「あ〜っやめといた方がいいぜこいつ、」
・・・は??
なに いって んの???
「まぢこいつセ―カクワリいから」
「〜え〜うっそサ イ ア クじゃん。」
〜〜〜〜〜〜んのバカァ!!!!!!!!!!
ふざけんなっての!!!!!!!!!
まだまだ私の波乱万丈な毎日は続きそうなのです。
グイッ
「あんたさぁ何のつもりぃ???私のことなぁ~んにも知らないくせに。」
「こう言うところからして性格わリィこと分かるっしょ?」
んな゛ッ
こいつ・・・ふざけてやがるっっ
なんとか一日も終わり、
「なんか疲れた」
なんていいながら、バスにのる。
と、
そこにいたのは・・・・・ニックたらしいこんにゃろーがいた
ドキン ドキン
ドキン ドキン
何なんだろう。こんなにいやなのに嫌いで嫌いで…
あれっ?なんであたし嫌いなんだっけ?
なんで、なんで?どうしてだっけ?
え…と……ただ、本の角がチョコッと当たっただけで、
そんなに痛くなかったの。
なのに私はすごくすごく怒ってしまったの。
どうして?
わたしは、その日のことを思い出した。
姉も妹にまでも彼氏ができて私だけ彼氏がいないことをみんな家族はいろいろつっこんでくる
そう、それはあの日だって同じだったよね…?
それで機嫌悪かった
でも、新しい学校で新しい恋にあこがれてた私はそんな怒りなど
すぐ吹っ飛んだのに・・・・
・・・・・・・・・・・・・・ってなんで私がこんな最低最悪最強のおバカさんのこと考えてんのっ?
最悪・・・・・・
「お〜い!」
祐希の声がした。
「なに?」
「いや、こっちなんだな。家。」
「悪い?」
「いやべつに・・・・・」
「「・・・・・」」
私の鼓動が速くなる。なんで?
こんな人にドキドキしてるんだろう。
「――――――――好き。」
えええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!
「な、なにが」
「わりぃな。俺、咲が嫌がってんの分かってたんだけどさ、
こうでもしないと、俺のこと見てくんないだろ?」
初めてだった。こういうの、
私のドキドキが本物だったら、私は―――――――――――――――――
祐希のことが――――――――――――――――――――――――?
「わ、わたしっ!」
「わりぃけど返事はまだしないでくんねぇ?俺も整理付いてないし…」
「わ、私ここだからっ」
私はこの空気から逃げ出したくて2つ前のバス停で降りた。
――――――――俺、咲のことが好きだ。――――――――――
わたしには理解しがたいことだった。
時は過ぎ、何とあのまま一か月も時がたった
あの日から私の心は死んだみたいに新しい日々に輝いていたのに、祐希から告白されて、
私は、変わった。
「なぁ、もう 悩まなくってもいいよ。
おれさ、咲のことわすれるっ。入学した時の関係に戻りたい」
「私は、あの時より、もっと―――――――――――――――
いい・・・関係になりたいよ・・・・・」
「――――――――――え――――――」
「遅くなってごめんね。もう、祐希には半分くらいしか気持ちないかもしれないけどね、
私は、祐希のこと好きになったんだよ」
「ってことは…おれっ咲のことあきらめなくても・・・・いいのかっっ!!?」
「そうだよ」
私たちの心は、いま誰よりも強い愛の紐によって繋がった
祐希はゆっくり私のことを抱きしめてくれた。
「
好きだよ
」
私はこの人を好きになった。
それは、
何よりも信じられる愛のしるしだった。
みなさま恋してくだされ♥