尋問………………?―雪乃
望乃夏が私のお母さんと楽しそうにしてるのを見てると、なんだか心がぞわぞわする。
「………………ごちそうさま。」
お皿を置きっぱなしにして席を立つと、後ろから望乃夏の声が聞こえてくる。
「あれ、もう食べないの?」
「………… うん、今日は、もういい。」
スタスタと2階に上がって部屋に戻ると、そのままベッドにダイブする。
(……………………なんだろ、この気持ち。)
枕に顔を埋めると、少しホコリが舞う。けど、そんなのはどうでも良くて。
コンコンとノックする音に振り向くと、ドアが開いて望乃夏が入ってくる。
「大丈夫、雪乃?………………どこか悪いの?」
「………………別に、なんともない。」
また枕に顔を埋める。
「………………うそつき。」
望乃夏の声が降ってきて、ベッドがぎしりと鳴って沈みこむ。
「………………何を隠してるの?」
「な、何も無いったら………………」
枕に顔を埋めたまま答えると、望乃夏の気配が近づいてくる。そして―――私の脇腹に指を走らせた。
「ひゃっ!?の、ののっ、かっ、や、やめっ、く、くすぐったっ」
い、息ができないっ、くっ、うふっ、
「…………さぁ大人しく白状してっ」
望乃夏の指がもっと激しく動いて、私は七転八倒する。
「や、やめっ、ひゃはっ、何も隠してなんかないからっ…………ひゃん!?」
らちがあかないとでも思ったのか、望乃夏の指が私の下着の中に差し込まれる。
「………………白状、して?」
ふにふにと膨らみを揉まれて、頭の中が段々白くなっていく。
「の、のの、か……………………」
「………………それでもまだ、白状しないつもりなら。」
今度は、空いた方の手が『下』へと滑り込んで、私の『芝』を撫でる。
「………………こっちでもいいんだよ?」
「の、望乃夏………………怖い…………」
ほ、本気、なんだ………………。どんな試合でも感じたことのない『恐怖』が、私の歯の根を鳴らす。
「わ、わかった…………から、手を抜いて………………」
そう言うと、私を撫でていた両手が引き抜かれる。………………私は、大きなため息をついた。
「………………ごめん、強引だった。」
望乃夏が俯いてそう言うと、
「わ、私も………………その、強情だったし………………」
と、視線を逸らす。
「………………で、何を隠してたの?」
「………………その、………………望乃夏が私のお母さんと仲良さそうにしてるのを見てると………………心が、ゾワゾワしてきて………………」
ギュッと、胸の前で手を握る。
「……………………嫉妬、なのかな。それとも………………お母さんを取られたって思ったのかも………………」
「………………雪乃………………」
ぽふぽふと頭を撫でられる。
「………………心配しなくても、そのうち二人のお母さんになるから安心して。」
「…………………………ふぇっ!?」
そ、それって……………………
「………………さ、さーて、冬休みの宿題進めよっか!!」
急に望乃夏が慌て始める。けど、私はそんなの気にする余裕も無くて。
(………………私のお母さんが、望乃夏のお母さんに………………?)
私に思いつく考えは、一つしかない。でも、その一つは………………ほんとに、大丈夫、なのかな………………。