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落ちこぼれ魔導師が学園で何かを始めるようです!  作者: とら猫の尻尾
第2章 落ちこぼれ魔導師、同好会をつくる
33/60

第14話-3

「会計ができる部員がほしいの」


 エレナが壊れかけの人体模型をいじくりながら言った。


「会計なんて、誰でもできるだろ。おい腕を外すな、それ填めるの苦労したんだから!」

「ただお金の計算ができるだけでなく、税務関係の書類が作れなくちゃダメなの」

「税務関係って……」

「つまり会社が儲かった分のお金から様々な諸経費を差し引いた純利益を計算して税務署に提出するという書類のことですね」

「修平君、詳しい説明ありがとう」

 エレナがにこっと微笑んだ。


 可愛い!


「そーじゃないだろ!」

 うっかり声に出して自分にツッコミを入れてしまった。

「悟さん…… 最近言葉遣いが乱暴! 私…… 少し怖いです!」

「あ…… ごめん」

「嘘でーす。大好きです!」

 そう言ってエレナは僕に抱きついてくる。

「いやー、目の毒だなーおい、お二人さん!」

 角田修平があきれ顔で言った。


 占い同好会(未承認)提供『占いの館』プレオープンの翌日、我々3人は部員集めの作戦会議をここ『治療室』にて行っていた。


「なぜ同好会の活動に税金関係が入ってくるんだ?」

「それはぁ…… じゃーん! 占いの館は財団法人魔術研究所内のアドベンチャー企業として会社登録されたからですぅー!」

 エレナは得意満面の笑顔で会社登記の書類を開いた。

「株式会社占いの館、代表取締役 栗沢エレナ…… どうやらこれは本物のようだなぁー。栗沢さんすごいねー社長さんかぁ」

 角田修平が軽いノリで言った。


 僕は赤縁メガネの副会長、神林先輩の言葉を思い出していた。財団の関係者は金儲けのことしか興味を持たない恐い存在…… 財団の理事長の娘、エレナもその一人なのだろうか……


「あのー、誰かいますかー?」

 入口から女子の声がした。


 受付に行ってみると3人の女生徒が立っていた。あまり見たことのない顔だ。リボンの色から2年の先輩のようだ。


「私たち、ここの占いが良く当たるって友達から聞いて……」

「私たちも占ってもらいたいなと思って来たんです……」

「今日やっていますか?」


 奥の部屋でエレナと修平がドタバタと準備している音が聞こえる。


「はい、もちろん絶賛営業中です! ようこそ占いの館へ! こちらの受付簿にご記入ください」


 僕は営業スマイルでさわやかに対応した。


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