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落ちこぼれ魔導師が学園で何かを始めるようです!  作者: とら猫の尻尾
第2章 落ちこぼれ魔導師、同好会をつくる
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第13話-2

「じゃあじゃあー、今日の午前中の様子から教えて!」


 お母様はわくわくが止まらないって感じで訊いてくる。


「悟さんは2時限目の体育でバスケをやっていました。シュートが決まったとき何人かの女子生徒に『きゃー』って言われていましたが、自分が言われていることに気付かなかったようなのでセーフです」

「あー、お母さんも見たかったなー、で、お昼は?」

「お昼は一緒に居られなかったのですが、お友達の男の子と一緒にパンを買って教室で食べていたそうです」

「あらあらあら、男同士の友情って大切よねー、男の子のお友達はどんどん作って欲しいわねー」


 サキュバスの能力で悟さんの記憶を見ないことを条件に、私はお母様に1日の出来事を報告する契約を結んでいる。


 今日の報告もまもなく終わるという所まで来たけれど……

「……それで?」

「放課後は特に何も…… 私は義父に会いにすぐ下校してしまったので……」

「……ふーん、そうなの」


 私はその時、同好会の件と義父とのお金関係で話し合った件については伏せておこうと考えていた。そのぐらいの秘密は許される、そう安易に考えていたのだ。


 悟さんのお母様は私の顔をじっと見ている。

 私は視線を外して、

「あの…… 今晩の義父との話の件についても言わなければダメですか?」 

「それは興味ない。私が知りたいのは悟に関してのことだけ」

「なら…… 報告は以上で――」


 その刹那、悟さんのお母様は私の額に左指を突き立てる。

 私は驚いて目を見開く。


「悪魔との契約を反故にした者がどうなるか、身をもって味わうかい?」


「い、いや…… 私の記憶に…… ふれ…… ない…… で…… ああっ……」


「お前、何か企んでいるね…… 何を……?」


「いやっ、や…… やめ…… て……」


「ほら、素直に精神を解放なさい、何を企んでいるの? この泥棒猫は……」


「や…… 止めてー!」


 私は恐怖のあまり、渾身の力を込めてサキュバスを突き飛ばした。


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