表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
落ちこぼれ魔導師が学園で何かを始めるようです!  作者: とら猫の尻尾
第1章 落ちこぼれ魔導師、普通の高校へ行く
10/60

第5話-2

 夜中、僕は何度も目を覚ました。


 目を覚ました後に残る違和感……


 まるで何か見えない力によって過去の思い出が引きずり出されていく感覚……


 こんな風に感じている現在も夢の中なのだろうか。

 

 僕は目を覚ますたび、過去の体験にまつわる夢を見ていたようだ。


 たとえば小学生の頃、近所の子と些細なことをきっかけに喧嘩をした。母にそのことを話すと、翌朝には何事もなかったかのように解決していた。そんな体験……


 たとえば小学5年生のとき、誰もいない教室に呼ばれてクラスの女子が恥ずかしそうに手紙を渡してきた。付き合ってくださいみたいな言葉が書かれていたけれど、どうしたら良いか戸惑っていたら、翌朝には何事もなかったように手紙が消えていた。そんな体験……


 中学に入る頃には、女子がバレンタインデーのチョコを渡そうとしてきても、華麗にスルーする術も身についていた。下手に受け取りホワイトデーにお返しを渡したら「義理なのに本気に受け取られたみたいー、キモー!」とか言われるのがオチだ。


 そうだ、女子はそれを狙っているに違いない。


 僕をこの社会から陥れようと、虎視眈々と狙っている……


 放っておいてくださいよ-。


 僕は社会の片隅で静かに暮らしていくつもりなんです。


 みなさんに迷惑をかけませんから。


 そんな中学生時代の体験…… というかそれは現在進行形の話……



 朝を迎えた。


 僕の目からは涙がこぼれ落ちていた。


 目の前にはムラサキ色の物体……


 コウモリのぬいぐるみがこちらを向いている。


 あれ? こいつも泣いている?


 まさかまさかー、目の錯覚でしょう。


 僕の涙がそこまで流れていきましたか、そうですか。


 僕はコウモリを抱きしめ、


「今日一日が、よい日でありますように」と祈った。


第5話 おわり

次回は、第6話 私のポケベル【ヒロイン視点】

読者の皆さんはポケベルに思い出はありますか? 今でも自治体や企業で使われているそうですよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ