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プロローグ

 ほんのりと潮の匂いが香る大海原。 


 穏やかな海面に揺られる船はまるで揺り籠のように心地いい。

 しかし、この瞬間はとても生きた心地がしなかった。

 科学の力により浮かべられた鉄の塊。


 軍艦――――まるで海上に浮かぶ鋼鉄の城だ。

 


 昭和一六年(一九四一年) 一二月八日  連合艦隊 通信指令室。



「通信班、状況はどうだ?」


「はい艦長、まだ通信は来ていません」


 雑音しか聞こえない無線機器を若い兵士は手に汗握りながら聞いている。

 艦長は部屋の窓に足を運び何処までも続く大海原を眺めて大きく溜息をついた。


 すると――――。


 ノイズ交じりで聞き取りづらいが無線から声が聞こえた。


「艦長!」若い兵士は空かさず艦長を呼ぶ。艦長は狭い部屋にも関わらす駆け足で近づく。


「艦長、航空機部隊からの暗号通信です。……………………トラ…………トラ……トラ………トラトラトラ、『我、奇襲ニ成功セリ』繰り返します! 我、奇襲に成功せり!!」

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