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旧Link.13

「ほら、もう門から離れたから落ち着けって」

「お姉ちゃんって、自分からフラグを立てて踏んでいくよね」

「グッ!?」

「やめて差し上げろ」


 今日だけでトラウマが量産された気がするが、全部無かったことにならないかなぁ。


「とにかく2人とも、フィールドに出たんだから、少しは緊張感を持て」

「……そうだな。いい加減気を引き締めていこう」

「そうだね。ごめんなさいお姉ちゃん。ちょっと調子に乗り過ぎちゃったね」

「あぁ。あとはその調子でお姉ちゃんもやめてほしいんだが」

「お断りします♪」


 ぶわっ。




「まずはパーティを組んでおくぞ。っていうかまだ組んでいなかったな」


 あ、忘れていた。


「俺とスノーはもう組んでいたから、おまえに申請だすわ」


 そのセリフと同時に、頭の上からベルが鳴るような音がし、目の前に、


『ブリザードからパーティ申請があります。 はい/いいえ』


 もちろん『はい』だ。


『ブリザードのパーティに入りました。メニューを確認してください』


 言われたとおりにメニューを開くと、名前の下にパーティと書かれており、それをタッチすると、『ブリザード』と『スノー』の名前がある。


「問題ないようだな」

「大丈夫だ。問題ない」

「別れるときは、パーティ画面の端に『別れる』があるからそれを押せばいい」


 オッケーだ。




「さて、何がいるかは知っているか?」

「あぁ、トラウマと一緒に消えそうだったが覚えている。ソウゲンウサギとフニワトリ、あとゴブリンだったな。それと変異種がいるんだったか?」

「あぁそうだ。一番気を付けないといけないのはウサギの群れだけど、北側には、ほとんど群れがいなかったはずだから、気を付けるのはフニワトリだな」

「フニワトリ?ゴブリンじゃなくて?あと変異種には気をつけなくていいのか?」

「変異種なんか滅茶苦茶まれだからな。ショウゲンウサギは普通のウサギより弱いし、ソウゲンハネウサギは出会ったら死ぬと思っておけ」

「そんなに強いのか?」

「正直あれは、世界○の迷宮のF.○.Eクラスだろうな」


 ……それは出会った時点で詰んでるなぁ


「まぁ、このあたりのモンスターは、見た目通りな攻撃ばかりだけどな」

「というと?」

「ウサギは見た目がそのまんまウサギで、攻撃も体当たりと後ろ蹴りくらいだし、ゴブリンは持っている棍棒で殴ってくるくらいだからな。でだ、問題のフニワトリは毛玉の饅頭みたいで、攻撃すると羽根をばら撒いて普通のニワトリみたいになって、飛ぶんだ」

「え?……ニワトリなのに飛ぶの?」

「飛ぶんだ。しかも逃げ出す。それを放置しておくと、しばらくしてから向こうから向かってくる」

「不意打ちをしてくるってことか?」

「それならいいんだが、だいたい他のモンスターとの戦闘中に乱入してくるんだ」

「うわぁ……」

「しかもまた羽根を撒き散らして視界を悪くしてくるからな。でもモンスターは攻撃してくるっていうイジメ状況だ。さらにはそれを見て範囲外からモンスターが寄ってくることもあるからな」

「つまり、出会ったら一撃か、確実に倒すべきなんだな」

「そういうことだ。でも、アクティブのモンスターじゃないから放っておくのが一番だがな」

「なら放っておくのがいいんじゃないのか?」

「あいつがドロップするものに木の実があるんだが、まれに金の木の実っていう高額ドロップがあるから手を出すやつが多いんだよ」

「なるほど、納得だ。ってうん?」


 今、一瞬だが目の前に赤い線が出たような。


「どうかしたのか?」


 と聞かれたので、今あったことを話すと、


「それは《周囲観察》の効果だろうな」

「そうなのか?」

「おい。自分のなんだから自分が一番わかるだろ」


 そういえばそうだ。

 というわけでスキルの説明をチェックしてみる。


《周囲観察1》

スロットに入れていることで自動発動。周囲にモンスターがいるとセンサーが反応する。一度発動すると、一定時間の間は発動しない。レベルが上がることで範囲が広がり、再発動の時間も早くなる。さらにMPを消費することで、少し遠くの景色を確認できる。


 へぇー。そんなことを考えながら説明すると、


「おい、つまりそれってすぐそばにモンスターがいるってことじゃないか!」

「お姉ちゃんは少し落ち着き過ぎだよ!」

「ご、ごめんなさい」


 そんなことを言い合っていると、視界の端に茶色い何かがうろついている。

 そちらを向いてよく見ると、上にゲージのある茶色いウサギだ。


「なぁ、あれって」

「うん?ってあぁ。あれがソウゲンウサギだ」


 とうとうモンスターとエンカウントか。


「VRMMOでのバトルは初めてだろうし、少し俺の戦い方を見ておけよ」

「そうだな、俺達の中だとおまえしかやったこと無いんだしな」

「私はすぐにでもやってみたいですが」

「まぁ、落ち着け。とりあえず、少し見ておけよ」


 そういうと吹雪は、背中から盾を、腰から剣を抜き、ウサギに近寄って行った。

 するとウサギは吹雪に気付いたようで、警戒をし始めた。

 それでも吹雪が近付くと、吹雪に向かって走り出し、体当たりをし……ようとして盾にはじかれた。

 そのまま地面に転がったところで、吹雪の剣がウサギに叩きつけられ、ゲージが一気に減りもう一度振り下ろしたところでゲージが無くなった。


「ふぅ。こんな感じでやるんだ」

「へぇー」

「メニューを見てみろ。モンスターはラストアタックした人にアイテム、パーティにはお金が入るようになっているんだ」


 言われて確認すると、吹雪に装備代の30Lを渡して470Lだったのが、471Lになっている。


「初期モンスターとはいえ1Lしかもらえないなら自分で頑張らないとだな」

「そういうことだ。俺が今手に入れたアイテムはウサギの肉だが、これはこのままNPCに売るだけで5Lだからな。ついでにパーティのもあるから1Lも入っているぞ」


 これは戦闘系の人は、自分でどんどん狩っていかないとだな。

《PL》ユクロス

ステータス

HP:110

MP:110

ATK:10

INT:17

VIT:10

AGI:27

DEX:42

LUK:17


ジョブ Pt:0

【コソドロ:0】【見習い錬金師:0】【DEXup:0】【AGIup:0】【】

控えジョブ

【見習い裁縫師:0】【料理アルバイト:0】【S・釣り:0】【S・読書:0】【S・ペット:0】

スキルP:20

スロット

《周囲観察1》《忍び足1》《短剣1》《錬金1》《調合1》《皮加工1》《料理1》《包丁1》《ペット1》

控えスキル

なし

パッシブ

《INTup1》《AGIup1》《DEXup1》《LUKup1》

未取得

《裁縫》P15 《釣り》P5 《読書》P5 《DEXup》P5 《DEXup》P5 《DEXup》P5

装備

石の短剣 ATK+5・石でできた一般的な短剣。 耐久:100

石の短剣 ATK+5・石でできた一般的な短剣。 耐久:100

冒険者の服(女) VIT+5・初期装備の服。初期ながらそれなりの能力はある。 耐久:200


 ユクロスの現在のステータス。あっているはず。あと、武器の数値はステータスには入ってません。

 本当は前回、街を出た時点で入れる予定が今回に。

 はい、完全に忘れていました。


 今回は吹雪さんに頑張ってもらいましたが、次回はユクロスが頑張るはずです。初雪ちゃんが前に出すぎなければ。(まだ書けてませんん)

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