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【クエスト】伝説の珍味を追え
身体を鍛えるために登山、ボーリング。
頭を鍛えるためにネット麻雀、視写。
仕事を引退した後も、心身を磨き続けるナイスガイな嫁の父。
そんな彼は、無類の〈豆好き〉という属性を持っていた。
俺は仕事先で手に入れた日向夏という高級柑橘を、嫁の実家へお裾分けした。
ビタミンたっぷりの爽やかな逸品。
楽しんでくれるはずだった。
後日、感想戦が始まった。
嫁「日向夏、おいしかった?」
義母「おいしかったよ、ありがとうね」
そこへ、登山で鍛えた肺活量で義父が割り込む。
義父「何だそれ?ワシは食うてないぞ!」
義母「何言ってんの、食べたじゃない」
「ワシは……〈ひゅうがナッツ〉なんて豆、食うてないぞ!!!」
どうやら彼の脳内レーダーは夏をナッツ(豆)と誤認。
高級な豆が届いたはずなのに、ワシの口には一粒も入っていない!という悲しい誤解が、怒りの咆哮へと繋がったのだ。
▼ 本日のリザルト
クエスト状況: 概念の相違により報酬未受け取り?
発生事象: 柑橘類がナッツ類へと属性変換
義父のステータス: 豆への執着心(ゲージMAX)
獲得称号: 豆の求道者(義父)
結論: 義父に果物を渡すときは、「これは豆じゃないよ」という注釈が必要




