15話目
カチッ
さぁ!送ったわよ!歌子!
15話目を投稿したわよ!
このあたしが!
誰もがひれ伏す、霧乃城レイ子が!
さぁ、読め歌子!
読むのよ!歌子!
この霧乃城レイ子の15話目をッ!!
タジロウに電話よ。
『もしもし、先生』
「タジロウ」
『はい、なんでしょうか?』
「扇風機よ」
『扇風機がどうかしましたか?』
「あんた、アレどうやってスイッチつけてんのよ?」
『どうって普通ボタンを押したらつきますよね?』
「だからどうやってボタンを押してんのよ?」
『指です。指で押しますよ』
「ウソよ!」
『は?』
「それはウソよ!」
『ウソじゃないです』
「普通、足で押すわよ」
『ま、たまに押しますね。
急いでる時とか』
「でしょ!みんな足で押すのよ!」
『みんなじゃないですよ』
「一度くらい足で押したことがある。を含めるとほとんど全員よ!」
『で、それがどうしたんでしょうか?』
「何で足で押しにくいボタンなのよ?」
『え?』
「みんな足で押してんだから、もっと足で押しやすいボタンにしなさいよ。
もっとこう、でっかいとか、ボタンの間が離れてるとかよ」
『ありますよ、足で押すタイプの扇風機は』
「逆なのよ」
『何がです?』
「足で押すタイプは数が少ないのよ。
全然といっていいほど無いのよ。
ほとんどが指で押すタイプなのよ。
どうせ生産するなら逆にしなさいよ」
『ボクじゃなく、メーカーに言ってください』
「あれ作ってる人も家じゃ足で押してるわよ。
で、押しにくいって思ってるわよ。
なんで頑なに指で押す仕様にしてんのよ?」
『行儀が悪くみえるからじゃないですか?』
「何で足でやったら行儀が悪いのよ?」
『そういう世の中です。
世界的にみても』
「じゃ、サッカーはどうなのよ?」
『え?』
「あれ、ほとんど足でやるわよ。
何だったら手を使えば反則になるわよ」
『そういうルールです』
「じゃ、扇風機もルールを変えればいいじゃない。
かがまないとスイッチが入らないって不便よ」
『リモコン付きとかあります』
「リモコンは100パーセントどっか行くわよ。
あの手のリモコンは小さいし」
『先生、よく無くしますもんね。
いろんなもの』
「なに笑ってんのよアンタ!」
『笑ってませんよ。
そう言えば、一緒に先生の家中を探したことありましたよね?
なんか、キーホルダーでしったけ?』
「そうね・・・」
『で、あれ出てきたんですか?』
「出て来たわよ」
『へー、どこにあったんですか?』
「どこでもいいじゃない、出てきたんだから」
『先生、たまには、お部屋の掃除をしたらどうですか?』
「あんた、手伝いなさいよ」
『え?』
「いつ来んのよ?」
『は?』
「いつ掃除に来んのよ?」
『えー!
イヤですよ!』
「何でよ?」
『先生の部屋って散らかってるじゃないですか。
知らない人が見たら腰抜かすぐらい』
「そんな事ないわよ」
『ありますよ』
「で、いつ来んのよ?」
『行きませんよ』
「じゃ、おごるわよ」
『え?』
「夕食をおごるわよ」
『マジですか?先生!』
「マジよ」
『じゃ、行きます!』
「いつよ?」
『えっと、スケジュール確認します。
後で連絡しますね!先生!
あッ!そうだ!』
「何よ?」
『忘れないでくださいよ先生!約束ですからね!』
「分かってるわよ。切るわ!」
『あ、先生、』
ブチッ
もう何なのよ!
エサで釣らなきゃ、やらないってどういう事よ!
タジロウのくせに!
あーもう!
アタシだって片付ける事もあるんだからね!
見てなさい!
やってやるわよ!
まずはこの部屋を片付けるわよ!
------- 20分後 -------
ウキィイイーーーッ!!!
な!なによ!
全然片付かないじゃないのよ!
1人じゃ無理よ!
クッソー!
早く来い!タジロウ!
ま、そんな事より、
歌子!
戻したわよ!回想で!
強引にバレンタインデーを回想シーンでやったわよ!
それで何か、雰囲気のいいクライマックスになったわよ!
歌子!!てめぇー、
おかげさまなのよ!
行くわよ!
クライマックスリロードよ!
カチッ
★15 ●13
お!読んでるね歌子!
コメントも入ってる!
押すわよ!
カチッ
(まあ、よかろう)路地裏の歌子
ヘッ!
だな、歌子よ。
そしてついに!次回が最終話なのよ!
待ってろよ!歌子!
今度こそお前をギャフンと言わせてやるからな!