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魔術師ら
男女二人がレーヤの中心部を歩いている。
男の方は、淡く銀を煌めかせた髪を結び、空に浮かぶ虹すら霞むほどの極彩色の瞳はモノクルから顔を出している。少し大きめの茶色のローブとズボンを身にまとい、古ぼけ、もう動かない懐中時計を首からぶら下げている。
女は、男と同じ色をした、腰まである髪を結ばず自由にさせており、男と同じ瞳は、薄く伸びた睫毛に覆われている。
服装まで男と一致しているわけではなく、白と紺のワンピースドレスに包まれている。
彼らが歩くと活気がなくなった街からざわめきが一つ、二つ。
彼らの服装があまりに古臭かったのだろうか。彼らがあまりに美しかったのだろうか。
息をのみ、瞬きする間にも時はすぎる。
女が男に声をかけた。
「師匠、この街の軍神とやらが病魔に伏し、この街がどんよりとしているみたいです」
男はどこか遠くを見て、少し思いにふける。
そして、
「彼とこの街が困っているんだね、だったら――」
「助けないと」