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海賊転生  作者: seriola
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二、人同士のつながりと未来


 島に帰るとポルトガル人の商人が待っていた。今では様々なことで関係がある人だ。交渉相手はもちろん親だったが、見たことないものを求めるようになると親が俺に参加させるよう促してきた。最初はその交渉とポルトガル語の練習も兼ねてだったが、船の設計を進め始めたのが俺だと知ると相手側からよく関わってくるようになった。それを利用して様々なものを仕入れた。

 俺はあんまりこいつのことが気に食わないが商売相手であることと自分の手に入れたいもののために利用している。俺が好奇心旺盛な頭の良い純粋な子どもだと思っているようで勘違いさせたままにしている。


 商人の用事は船の設計図の交換だった。親との交渉を経て俺のところにも確認しに来たらしいが親が頭なので俺に決定権は別にない。そもそも中国らへんに船で来ているいるということは、大航海時代後半かその後だと考えるとその質は比べ物にならないだろうしそもそも大きさが圧倒的に違う。その船の設計図がもらえるらしいがそもそも大きすぎるのもあり、時間と人数が足りないことが予想される。それでももらえることはありがたいしこれからの目標にもなる。

 そんな情報をもらうのに対して相手側のメリットがないと思った。そのことを聞くと、そもそも質はこちら側のが良いところもあるらしいのとヨーロッパで数十年で進化した過程を数年で追いついたことを設計図によって細部まで確認して比較したいらしい。こちらの船はかなりの数の人数をのせる設計図も完成している。それを渡すことはないが。うちの一団に関しては数年でほとんど船が帆船になり保険と過去の分でガレー船いわゆる手漕ぎ船を置いている。そもそもうち以外で帆船を使っているのをポルトガル船以外で見たことがない。



 この島で最初につくった船はいわゆる三角帆で逆風にも進みやすい形の船だ。この時の協力者はほとんどなくその協力者も半信半疑だったが大きさも制限し余った材料で作ったので協力してくれた。それが無事成功しかなり速いことで注目を集め、大きさ制限を外し横帆などをいれながらそれに合わせて土台の形を変えるなどしていった。 

 そこからキャラベル船やナウ船などが出来ていった。他にも金具やワイヤーなど様々なことを試すのに他の技術も必要となっていくのだが当時は特にあまり技術者が足りておらずうまくいかないことの方が多かった。それでもこれたちの船には知識と模型による実験、経験そしてかなりの考えがつまっている。今の一団の誇りなのである。



 話が脱線したがポルトガルの人達は他の交易物と次の交易に対する条件などあと三日間この島で滞在して相談するらしい。その商人たちと一通り話した後俺と銀と梅丸三人は少し大きな建物へ向かう。


 そこで子ども達が怪我で動けない大人や老人に勉強を受ける。いわゆる学校だ。これも一応俺が提案した。普通は親から教えてもらったりしているらしい。それで事足りるということもある。それなのに提案した理由は親が子に縛られず、団として活動する時間が増えたり家族間で差ができないようにするためなどあるが他にもある。それは原住民である。というのもうちの一団はこの島にいる許可をもらっただけで開拓などしたら侵略とみられかねない。


 そこで様々な原住民族と交渉した。それで、定期的にそれぞれの長で集会をするようになったのだが一応通訳はいるもののそれぞれの原住民族によって言語が似ているが違うらしくてうまく進まない。また、こちらは商人だが相手は自給自足の民。もちろん通貨など通じず文化も違うことでトラブルも多い。そこで互いの文化や常識、言語を知るために学校という形をとった。

 

 原住民族側には強制しなかったが、子どもだけでなく大人まで来てくれた。興味があったらしい。学校では計算、言語、原住民族・中国・日本の文化、農業、漁業、航海術、そして技術職を教えることとなり、最後の五つに関しては一人二つ以上を選択することとした。また狩りや刀、槍など運動も取り入れている。


 

 結果時間はかかったが、それによってかなりの文化交流ができ仲良くなることで一緒に開拓をするという形で開拓を許可してくれたりまた狩りを教えてくれたりなどすることが出来た。今では食料に悩まされることにはなく余剰分を売ることもできるようになった。 

 他にも原住民族同士の交流も深まり島全体でのルール、いわゆる法律を決めるようになっていくこととなった。その時、首狩りという恐ろしい伝統があったことを知り(原住民同士がほとんどらしいが)なくすこととなったが、学校で他の歌や踊りなどの伝統を広めていたことがかなり嬉しいようでなくすことに了承してくれた。


 

 将来この学校を基準に研究所を作りたいなと思いながら、三人でわいわい話しながら学校へ入る。俺らは基本的に既に親からの教育が済んでいるので、学校には文化交流のために来た。既に友達である原住民族の長の子らと話をする。この島の未来について。


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