エピローグ
ルース:「終わった? 次行こう次!」
早く死体から離れたい。
エイル:「だね、変な穴? 入口? があったよね」
右に同じ。
ジョン:「お疲れ様、フィオ」
大抵の場ではルースやエイルが活躍して、ああいう場はフィオが動くんだな、と納得してる。
フィオ:「大して疲れてないよ」
言葉そのまま受け取る。そういやアレフはどうしてんだ?
GM:遺品を抱えて神妙な顔してる。何かが少し違えば自分もこうなってたんだな、って実感してる感じ。
さて、穴、というか十中八九地下遺跡への入口だが、中は真っ暗で奥は見通せません。
また生き物の気配はありません。ま、あれだけ騒いで何も出て来なかったので、何も居ないと判断していいでしょう。
ルース:灯りだね。松明点けよう。
フィオ:あ、待って。さっきでの探索でここに蛮族が出入りした、って判明してるの?
GM:あー、分かった、って事でいいや。足跡辿ってたら見つけたって感じで。
フィオ:じゃあここが蛮族の拠点で確定か?
GM:そう思ってくれていいよ。罠の類いも無し。
もうシメだからな、そんなキッチリ調べんでもいいだろう。
フィオ:了解。
ルース:もういい? 松明に火点けるよー。
GM:階段はしばらく降りた所で折り返しており、ここからでは全容を見る事は出来ないようだ。
フィオ:じゃあ降りるか。一応警戒しながら。
GM:階段は二度折り返し、降り切った所は広い空間があった。小さめの体育館くらいの広さだ。中には長方形の箱――棺桶がズラリと並んでいる。軽く三十くらいはあるだろう。
ただ、恐らく蛮族の手によってだろう、幾つかの棺桶はテーブルや椅子に加工されている。食べ物らしきものもあり、ここを棲み家にしていたのが窺える。
後、中央には一際大きくて装飾も豪華な石棺がある。
フィオ:「地下墓地って所か」
ルース:「うう。最初に出て来たスケルトンて、ここにいたのかな?」
エイル:「どうだろう? 墓に入っていたならちゃんと弔われた筈だけど……」
ジョン:「ふむ……とりあえず調べてみよう。敵は居ないようだが、慎重にな」
あ、ここ屋内?
GM:はい、屋内扱いです。なので適用されるのはスカウト技能のみですね。
目標値9/13。
フィオ:一応振るか。
「4」「3」。今日は 《変転》の出番無しかな。
ルース:う、大丈夫かな。
探索。「6」「2」=8+4=12。イチ足りない。そして変転も意味無い(悲)
エイル:平目→5。まあ、低い方は達成出来たし。
ジョン:平目→5。そういう事もあるさ。
GM:ぶっちゃけこのパートは次のシナリオの種蒔きだから。地上の含めて、どれを拾ったかで方向決まるだけだから無理せんでいいぞ。
さて、ルースは全ての棺桶が一度は空けられて居るのに気付きます。中には弄られた跡があるものの、中身のある棺桶もあるが、大半は空です。
そして中央の立派な石棺には鍵が掛かっている事、こじ開けようとしたのか細かい傷があるのを見つけました。
残念ながらお金になりそうな物はありませんね
ルース:俺棺桶開けたの?
ジョン:キャラ的にそれやるのはフィオだと思うが。
GM:それもそうだな。では棺桶が開けられた痕跡までにしようか。んでフィオが確かめた。
ルース:それで行こう。
「あ、この棺桶、一回開けられてる?」
と言いつつフィオを見ます。
フィオ:「ん? どうした?」
もうちょっと具体的に言ってくれないと通じないぞー。
ルース:「ええと、フィオ、棺桶、弄られたっぽいんだけど……」
う〜ん、ハッキリ言うの難しい。
フィオ:「?」
まぁいいや。棺桶に関心行って何気なく開けよう。
んで空っぽだと気付く? そんで片っ端から開けて行く訳か。
エイル:「墓荒らしは気が引けるけど……」
フィオ:「既に荒らされた後だぞ。……上にあった人骨、この中にあったのか?」
ジョン:「ふむ。ここに住もうと決めたものの、死人と同居は嫌だった、って所か? だから退いて貰うってのは、理解し難いが」
ルース:「真ん中の立派なヤツだけ無事だね。これだけ鍵がしっかりしてて開けられなかったみたい」
エイル:「その人が中心人物なのかな」
GM:解除判定する?
ルース:それ俺がやるの? やりたく無いです。
フィオ:ロールプレイしとこう。
「ふぅん。ルース、その石棺の鍵は開けられそう?」
ルース:「えっ? ちょ……っと無理かな」
目を逸しつつ。
フィオ:「そっか、残念」
含みには気付かず、石棺への関心を無くす人。
エイル:キレイな流れw 年代とか分かる物も無し?
GM:副葬品の類いも見当たりません。元々無かったのか、蛮族がどこかへ運んだのかは不明ですが……。
これ以上は調べても何も出なさそうです。
フィオ:「他に目ぼしい物は無さそうだな。出ようか」
ルース:「さんせーい」早く出よう。
エイル:「うん、蛮族が居ない事は確認出来たし十分だよね」
ジョン:「だな」
そういやアレフは? まだ神妙にしてるのか?
GM:そうではなく、自分が混ざると何か見つけた時に配分でまた気を使われそうだから自重してた。探索中は階段横で警戒してたよ。
フィオ:あ、そっかその可能性があった。
「アレフ、警戒してくれてたのか。悪いな」
ジョン:「おっと、気を使わせたか」
アレフ「ううん、僕は探索苦手だから」
なおスカウト持ち。ルースとほぼ同じビルド。
エイル:思いっ切り遠慮させてた。
GM:さて、今回の冒険はこれにて終了だ。残りのエリアは"見て回った"としてパッと終わらせていい。
この後、アレフからルキスラまで同行させて欲しいと申し出があります。
何せ、アレフはここの具体的な位置が分かりません。一旦フィオ達に付いてルキスラまで行き、そこから乗り合い馬車でガーリットに戻ろうという考えのようです。
フィオ:そんな事か。俺は構わないぞ。
ルース:一緒に行きましょう〜。
エイル:一人じゃ危険ですしね、良いですよ。
ジョン:断る理由も無いな。
GM:ほい、では来た時と同じ場所で野営した後、トラブルも無くルキスラに到着します。
ルーサー「お、帰ったかどうだった? ……ん? 後ろの奴は?」
フィオ:まずは報告か。斯々然々。
ルース:「彼はアレフ、ガーリットの冒険者ですよ」
エイル:「色々ありまして」
ジョン:私もポツポツと補足しよう。
ルーサー「そうか、よくやってくれた。お前さんも災難だったな。今日はもう遅い、泊まっていけ」
アレフ「はい、有り難うございます」
ルーサーはフィオ達を労い、アレフにも部屋を提供します。
フィオ:報告は終わったな? 値上げ交渉しよう!
エイル任せた。
エイル:Σ(゜Д゜)僕!?
フィオ:交渉事はエイルかなって。
ジョン:まぁ、フィオよりは……でもエイルは押しの強さがな……。
ルース:うーん、ルースもそういうのは下手そう。
GM:交渉に向かないパーティーだなw まぁ、念の為の依頼で蛮族の群れと戦闘させたし、人助けしたし、報酬割り増しして良いぞ。
そうだな……1d6振って、出目×100Gって所か?
エイル:そこはサイコロ振るんだ?
GM:自分達の仕事をどれだけアピール出来たか、って事で。
フィオ:ちなみにそれは一人あたり? 四人で?
GM:……。あー、まぁ良いか、一人あたりにしよう。
フィオ:良し! じゃあルース振ってくれ。
ルース:俺?
フィオ:ルースはなんか出目が極端な気がするから。
んで、3以下が出たら 《運命変転》。
エイル:ここでw
ジョン:まぁ、せっかくの種族特性だしなw
ルース:分かった! とうっ
コロコロ……2! 《運命! 変☆転》(戦隊モノ的ポーズ)
フィオ:www
エイル:w 良かったね、変転活躍したよw
ジョン:+500Gだ。でかしたルース。
GM:うーむ、あんまり資金潤沢でも面白くないと思ったが、しゃーない。
ルーサー「む、そうだな、こちらの目論見が甘かったのもある、一人500ガメルずつ追加しよう」
ルース:「やった!」
みんなにハイタッチー。
フィオ:「っし!」
片手ハイタッチ。
エイル:「ふふ、やったね」
ハイタッチぱちん。
ジョン:「ん」
小さく笑ってペちん。
ルース:「ふふふー」
満足。
GM:なんてやり取りをしてこの日は早めに休み、翌朝、アレフはルキスラを発ちました。
ちょっと中途半端ですが、これにて二話目終了です。
お付き合いいただき有り難うございました。
〜おまけ〜
フィオ:そういや食費の話まだだったな。
エイル:そもそもここで食費どのくらい掛かるの?
ジョン:ルールブックだと、軽食3~、ランチ8~、ディナー15~ってあるな。
ルース:ディナーってオシャレで豪華な奴? そういうのはいらないんだけど……。
フィオ:平均すると端数切り上げで9か。ルースが作る、自炊扱いするともうちょい安くなる感じかな? 7くらい?
エイル:今回は食材の一部は支給品だからもう一つ下がる?
ジョン:じゃあ、とりあえず一食6ガメルで計算するか。
一日目は昼と夜、二日目探索日は三食、最後は朝と昼で二食の計七食。が四人分。168ガメルか。
フィオ:アレフの分どうするよ?
エイル:う、ううん、そこまで計算すると……。
ジョンそもそも食事は奢ったのか? 料金取ったのか?
ルース:いや、もう、きっちり計算しなくてもいいじゃん。フレーバー的な話だし、適当で。
フィオ:それもそうだな。じゃあ一人60ガメルずつルースに渡そう。余りは手間賃として取っとけ。
つ60G
ルース:(・・?
エイル:(笑) それで良いよ。つ60G
ジョン:そうだな、作って貰ってるんだしな。
つ60G
ルース:え、ええ? 貰い過ぎだって。
GM:余った分は次に回した、って事にしたらどうだ? そんで次からは日数分予め渡しといて、その範囲で食材購入。
フィオ:その方がシンプルだな。
エイル:端数とか面倒くさいし、一日20Gで計算しない?
多少の増減は、少し豪華にしたとか節約したとかにして。
ジョン:だな。じゃあ次からはそんな感じで。
と言う訳で、フィオ、エイル、ジョンは所持金から60Gだけマイナス。
〜おまけ2〜
フィオ:人の死体は次の話で出て来そうだけど、骨に埋まってたゴブリンは? あれだけ意味不明なんだが。
GM:あれは中央の棺桶を開けようとした場合、危険感知判定に+4されてたんだ。
あのゴブリンは鍵を開けようとして罠を作動させ、毒で死んだ、って設定で。
ちなみに目標値は高く6ゾロでしか開かなかった。
もし開けられてたら手付かずの宝飾品がごちゃっと手に入ってたよ。
フィオ:遺体が身に着けてるヤツ?
GM:そう。
フィオ:俺はいいけど、ルース達が嫌がりそうだな。