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第92話:ある衝撃の風景4

まこっちゃんを探しに出て90分。色々な情報が入って来たから整理します。


ちなみに情報は一度純に行って全員に回ってます。


情報1


『住宅街から川原の方へ向かう金髪の美人を見た。』


まこっちゃんの確率があるわね。


情報2


『駅前でナンパをしていた男がある美人にボコボコにされてた。』


まこっちゃんっぽい気がするわ。


情報3


『学園内でまこっちゃんを見た人は居ない。』


『商店街で(以下同文)』


情報4


『嵐が女性に声をかけたら逃げられたらしい。』


だったら男の人に声をかければいいのよ。


情報5


『優さん、舞ちゃんも捜索に加わった。』


優さん大丈夫だったんだ。家族だけが知ってる場所もあるだろうから助かるわね。


情報6


『私の目の前にちょっとガラの悪そうな人達がたくさん倒れてる。』


これは今、私が見てる光景。なんだろう…。戦国時代の戦場みたいに人がたくさん倒れてるわ。


これってあれよね。『夏草や 兵どもが 蝉の声』ってヤツよね。


私は野次馬してる人に話を聞いた。


「すいません。コレって何があったんですか?」


「なんか女の人に声をかけたやつが殴られて殴られた人の仲間が仲間をよんでその仲間も殴られてやられたらしいよ。」


なんか訳判らないわ。判った事はこの10人単位の人数をやったのは一人の女の人って事ね。…まさかね……


「その女の人ってどんな人だったんですか?」


「なんか背の高い金髪の美人な人だったらしいよ。」


背の高い金髪。そ、そんなのよくいるわよね…。


「あとなんか『女で悪かったな。』とか言ってたな。なんか男みたいな口調だったな。」


男口調…。まこっちゃんは元々男だからね…。いやいや、まだまこっちゃんって決まった訳じゃないわ…。


「その人ってどこに行ったんですか?」


「ん?確かあっちだな。」


男の人は倒れてる男達の先を指差した。


「ありがとうございます。」


私は倒れてる男達を踏まない様に進んで行った。


なんか足元から

「ううぅ…。」

「あぅ…。」

「白…。」

とか聞こえてくるけど…。白とか言ったヤツにトドメの一撃を喰らわせながら後は無視する事にした。


数人にトドメをさしながら進みきった私は携帯を取り出した。


「純。巴よ。私が今居る場所で男が何十人か倒れてるわ。やったのは金髪、長身、男口調の女性。多分まこっちゃんだと思うの。川原の方に向かったらしいわ。」


『…了解。皆に伝える…。』


携帯をポケットに仕舞うと私は走り出す。


かなり荒れてるわ…。早く見つけないと…。

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