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第8話:よくある登校風景3

射程距離に入った馬鹿Aの顎先に掌底をフック気味に叩き込む。


哀れな馬鹿Aはその場に膝から崩れ落ちる。


まずひと〜り。


「テメェ!」


馬鹿Bが大振りな右ストレートを打ってくる。


手に横から手を当てて方向をずらし捌く。そして膝をBの腹に叩き込む。


うめき声を上げ前屈みになるBの後頭部に肘を落とす。Bは地面と濃厚なキスをしなが倒れる。


おあつい事で。ヒューヒュー!


2人がやられたからか少し距離を取る3人。


「どうした?払うもの払ってやってんだろ?遠慮するなよ。」


軽く挑発してみる。あ…怒ってる。


「テメェ!謝っても許さねえからな!」


叫びながら武器をてにする3人。ナイフが2人とバットが一人。


…バットなんかどこに持ってたんだ?やっぱ背中か?後はフライパンとかでてきたりするのか?


…少し古いか?


まぁいいや。そんなモンを手にした3人。

「そんなモン持っていけないんだ。先生に言ってやろ。」


おちょくる俺。それにたいしますます怒る馬鹿3人。


「なに訳判んねぇ事言ってんだ、コラァ!」


洒落の通じない方々だな。


でも面倒だな。保健室行ってたら授業間に合わなくなるかもしれないしな…。


俺に近付いてくる馬鹿が2人。俺の後ろから聞こえる走ってくるような足音。


「ライダー…」


素早くしゃがむ俺。一瞬前まで俺の頭があった位置を突き抜ける影。


「キィーック!」


飛び蹴りが馬鹿Cの腹にめり込む。そしてそのままワイヤーアクション級な感じで後ろに飛んでいく馬鹿C。


そして背中で着地…、背中から落ちて悶える嵐。


呆然とする馬鹿2人。


「ナ、ナイフなんか使ったら危ないだろ!」


悶えながら言うな。せめて立ってから言え。


思わず頭を抱える。着地くらいしっかり決めろよ…。


「て、テメェ!なんなんだ!?」


あ、奥にいたヤツが正気に戻ったみたいだ。


「よく聞いてくれた。俺は赤井あらしゃが!」


嵐は最後まで喋れなかった。何故か?俺のダイビングニードロップが嵐の腹に入ったからだ。


「お前は!馬鹿か!もうちょっとで!俺に!当たる!とこだった!じゃねえか!」


ゲシゲシと嵐にストンピングをする俺。


「ギャ!まこぉ!とぉ!はなせば!わかる!やめっ!」


煩い。構わず蹴り続ける俺。


ピクピク…。


よし、静かになった。


もといた場所に戻る俺。


「さ、続きやろうじゃないか。」


馬鹿2人に言う。馬鹿達はビクッと震えこっちゃをみる。


「ひ、ひでぇ、助けにきたヤツに…」


「鬼だ…。」


嵐と俺を交互に見る馬鹿達。


「続き…やろ。」


ニッコリと笑う俺。俺を見てガタガタ震える馬鹿。


カラン…。カチャ…。


「い、いえ。もう結構です。ハイ…。」


「もうしないんで許して下さい…。」


ペコペコと謝るヤツ等。なんか怯えた顔をしてるけど…。


「もうしないんだな?」


「「ハイ!しません!」」


気をつけの姿勢でピッタリと声を揃えて言われた。


「じゃあ倒れてるヤツ持ってとっとと行け。」


「「ハイ。」」


倒れた3人を引きずって逃げて行った。


目の前には倒れてる嵐が一人。


よし、学校に行こう。


嵐を置いて俺は舞、巴と合流して学校に向かった。遅刻したら洒落にならないからな。

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