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第83話:ある帰り道の風景



今回は後書きもあるので見て下さい。





旅行の帰り道。運転席には会長。助手席にはには俺。後部席前列には巴と嵐、後列には純とあきら君が座ってる。


「では行きますよ。」


会長はそう言うと車を発進させた。


ハンドルを握る会長。コーヒーを飲みながら窓の外を見てる俺。飲み物、お菓子が飛び交わせながらギャーギャー騒ぐ後部席の面々。

「純、そこのクッキー取って。11。」


「…はい。12…。」


「あ。僕も!13。」


「巴。俺にもくれ!14。」


「「ダウト。」」


嵐…。トランプは13までだぞ…。


「ぬぉ!多すぎて持ちきれん!」


後ろはダウトで盛り上がってるようだ。主に嵐がまけかけてるみたいだけど。


「…6。あがり…。」


純が上がったみたいだ。この手のゲーム強そうだしな。


「純!その6ダウトだ!」


「…はい…。」


「ぐおぉぉ!」


嵐が悶えてる。煩いな…。


俺は輪ゴムを取り出して指に引っ掛けて伸ばす。伸ばした輪ゴムを嵐に向けて撃った。


「ぶっ!」


見事輪ゴムは嵐の眉間に直撃する。俺は何事も無かった様に窓の外に視線を送る。


「またスナイパーが俺を狙ってる!どこだ!」


全く喧しいやつだ。




そんな風に騒がしかった後部席だったが高速に乗るあたりから静かになってきた。俺は後ろを見る。


どうやら全員寝てる様だ。嵐は背もたれにもたれる様に寝てる。巴は窓に頭を預けている。純は座った体勢のままだ。あきら君が見えないけど席に横になってるのかな?


「全く。騒ぐだけ騒いで…。」


俺は呆れながら後ろを見ていた。


「皆、寝てるのですか?」


声をかけられて会長の方を向く。


「そうみたいです。皆しょうがないですね。」


「旅行の帰り道なんてそんなものですよ。」


会長は前を見たまま微笑む。


「なんだかすいません。運転して頂いてるそばで騒いでしまって。」


「いえ、お気になさらず。桂木さんも遠慮なく寝てもいいですよ?」


「大丈夫です。眠くないので。」


「そうですか。あっ。アレでしたらあきらも寝てますからいつも通り喋って頂いていいですよ?」


「いいんですか?」


「ええ。それでは気を張るでしょうから。」


「助かります。」


俺は一つ息を吐く。


「一度考えてから喋んの辛かったんですよ。」


「そうだと思いました。」


高速に入り車はスピードを上げスムーズに流れて行く。


「にしても散々迷惑かけてすいませんでした。」


会長に向かい頭を下げる。


「いえ…。あきらも楽しんでましたし。」


「そう言ってもらえると助かります。」


「それに私もハメを外した所もありましたから。」


「そうですか?」


「ええ。初日の夜とかですね。」


初日の夜…?祭り行った気付いたら巴の膝枕で寝てて、戻って飯食って風呂入って巴が倒れて部屋に連れてって…。それから…


「あぁ!アレか…。」


「恐らくそれです。」


会長と巴、純の3人がかりで脱がされたんだよな…。…思い出すだけで恥ずかしいぞ。顔熱いし…。


「そんな赤くならないで下さい。私も恥ずかしくなります。」


「は、はい…。」


お互いが思い出し無口になった。3人も勢いで脱いでたし…。



SAに入るまで車内は静寂に包まれた。


いつも『桂木さんの日常』を読んで頂いてありがとうございます。


今回企画として人気投票をしてみたいと思います。どの登場人物が好きか皆様の意見をお聞かせ下さい。お願いします。


期限は1週間を目安に考えてます。

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