表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/147

第7話:よくある登校風景2

学園に向かって歩く4人。そう4人…。


生き返りやがった…。回収されれば世の為だったのに…。


チッ…。


「おい、真、朝から不機嫌だな。俺は朝から女のコ3人に囲まれて幸せだってのに。」


ホントに幸せそうな顔してやがる…。殴ってやりたいくらいだ…。


そんな俺の気持ちとは裏腹に周りはいつもと同じ感じだ。


舞と巴の女同士の意味がわからない会話。そこに強引に割り込み巴に睨まれる嵐。


楽しそうに話ながら歩く学生。眠そうな学生。電話しながら謝るサラリーマン。…なんで見えない人に頭下げるんだろ?


そして路地の奥で悪そうな人に囲まれてる可哀想な学生。いつも通りだ。


…ん?囲まれてる学生?これはちょっと日常風景とは違うな…。


俺は立ち止まり集団を見る。


あらら、半泣きだよ。ジャンプしてる所を見ると集金みたいだな。


3人は気付いてないみたいで、少し先に行ってる。

「まこっちゃん?どうしたの?」


巴が後ろにいる俺に気付いたみたいだ。


「巴、鞄持ってて。」


巴に向かって鞄を投げる俺。飛んできた鞄を受け取る巴。


流石に舞と嵐も俺に気付いたみたいだ。


俺は集団の方に歩いて行く。


「楽しそうな事してんじゃん。」


俺の方を向くガラの悪い方々。うわぁ、腐った目してるなぁ。人数は…5人か。


「なんだ、テメェ?何見てんだよ。」


「集金の現場。」


馬鹿Aの言葉に被せ気味に言う俺。


「わかってんじゃねえかよ。邪魔すんじゃねえよ。」


「姉ちゃんも金くれるのか?」


「なんなら金以外でもいいんだぜ?」


「そりゃいい。」


おぉ、馬鹿共の馬鹿みたいなセリフだ。


「いいぜ。そのかわりそこの悩める学生を放してやれよ。」


沸き起こる笑い声と汚い口笛。


「いい度胸だ。姉ちゃん。あんたに免じてコイツは放してやるよ。」


そう言い、学生を突き出す馬鹿。その押された勢いで走りさる学生。


「よし、じゃあ…。」


近付く俺…。ニヤニヤしながらにじりよる馬鹿5人。


一番近いヤツが距離に入る。


「くれてやるよ!」


さぁ、たっぷり味わってもらおう。俺の体を!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ