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第72話:幼馴染みのお仕置きの風景

巴vs青い男


「絶対許さない。」


今、私の目の前にいる男。こいつじゃないかも知れないけどこいつ等がまこっちゃんを傷つけた。


「お〜、怖い怖い。」


男は私が睨んでも流してしまう。私が女だからってなめてるんだと思う。


「そんな怖い顔しないで仲良くしようぜ。」


「お・こ・と・わ・り・よ。さっきも言ったでしょ。」


あんたなんかと仲良くできる訳ないでしょ。


『アナタ達が傷付けた人に好感を持つ者です。』


そうそう。アナタ達は会長が好感を持ってる人を傷付けた…って


「え〜〜〜〜〜!」


私の意識は目の前にいた男から会長に向けられる。


「ちょっ!会長!それはどんな意味?」


意識だけじゃなく視線も会長に向ける。男は一旦無視!


『好感は好感です。それよりお相手に集中して下さい。』


集中出来るわけないでしょ!


会長が…?会長って別荘とか持ってるんだから育ち良さそうだし…頭いいし…人望あるし…


私はその場に両手を着いた。


か…勝目ないんじゃない?


私が勝ってるのは付き合いの長さくらいよ…


「な、なぁ。大丈夫かよ?」


声をかけられて顔を上げるとそこには青い髪の男がいた。


「…駄目…かも…。」


私は男にそう答える。


「なぁ、あの女と争う相手はあっちに譲って俺でどうだ?」


…………。


今、この男の言った事が理解できなかった。


「私が?アンタと?」


「そう。名案じゃねえか?」


私は立ち上がり男を見ながら言った。


「どこが名案なのよ。さっきも言ったけどお断りよ。アンタ達みたいな人数居て力を振るわないと女の子に話かけられない人達は嫌いなの。」


「ちっ!優しくしてりゃあ調子に乗りやがって!」


男の顔から笑いが消えた。ひょっとして怒ってるのかな?私はホントの事言っただけなのに。


「別に調子に乗ってる訳じゃないわ。ただ私の気持ちを言っただけだから。」


「このアマ!」


男が私に向かって来た。私は右手を軽く伸ばし男の顔を狙った。指先が男のまぶたをかすめ男は目をつむる。


その瞬間私は右足を振り上げた。狙う所は右足と左足の間。そこをおもいっきり蹴り上げる。


喰らえ!まこっちゃんから教わった一撃必殺!


「キョピャウ!」


人が発したとは思えない悲鳴を上げる男。


つまらぬものを蹴ってしまった…


男はダメージを受けた場所を抑えながら内股の前傾姿勢になっている。


「ありえねえくらい上がった……」


そしてそのまま地面に突っ伏した。腰だけ上がっている体勢でピクピク震えている


一つなくなっても一つあれば大丈夫でしょ。






大丈夫だよね…?

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