第69話:ある緊急事態の風景3
私と嵐が林の中に入ると男達も私達に気付きこっちを見る。
男達三人が倒れてる一人を囲んでいた。
倒れてるのはまこっちゃん…。
「あん?なんだてめえら?」
赤い髪の男の声が二ヶ所から聞こえた。一つは直に。もう一つは私の持ってる携帯から。
どうやら間違いないみたい。
「ずっと携帯で話してた者よ。」
私は携帯の通話終了ボタンを押してしまう。
赤い髪の男も携帯を切りまこっちゃんの巾着に入れた。
その時まこっちゃんの様子を見て私はこの男達を許す気が無くなった。(元から無かったけど)
まこっちゃんは口から血を流していた。そしてさっきやられたんだと思うけど浴衣を切られていた。そしてグッタリしていた。
「一番悪い状況は免れたみたいね。」
「ああ、どうであれ許さねえけどな。」
嵐は指をポキポキ鳴らしている。どこかの救世主ばりに。
「野郎に用は無いんだよ。そこの姉ちゃんとこの女と二人とも可愛がってやるよ。」
男が下品な笑いを浮かべながらそういった。
「うるさいわね。数集めないと何も出来ないような男はお断りよ。」
「だってさ。何にも出来ない方々。」
私の言葉に嵐が挑発を倍増させて男達に送る。
「この!泣いたって許さねえからな!」
男達が私達に向かってきた。嵐に一人。私に二人。私の方が多いのは計算外ね。
「今謝れば痛い思いしないで済むぜ?」
「お・こ・と・わ・り・よ。」
私の方に来た青い髪の男の言った言葉に私はすぐに返事を返す。
「じゃあ痛い思いさせてやるよ!」
男二人が向かって来た。
避ける事に専念してれば当たらないけど…。
嵐がケリつけるのを待つしかないわね…。
私は手を出さないで避けに集中する事にした。
そんな私の横に人が来た。
「私の学園の生徒に手を出すなんていい度胸してますね。」
来たのは八神会長だった。手には木の棒が握られている。
「会長。あきら君は?」
「榊原さんが見てます。桂木さんと一緒に。」
私はチラッとまこっちゃんを見る。純があきら君と一緒にまこっちゃんの所にいるのが確認できた。
「お!女が増えたぜ!これで一人に一人づつ行くな。」
青い髪の男がそう言った。
「じゃああんたは俺の相手してくれよ。」
金髪の男が会長に向かって言う。
一応数では3対3だけど…。
「会長。喧嘩いいんですか?」
「武芸はたしなんでます。このような根性の腐った方々には負けませんわ。」
いや…私が言いたかったのは会長って言う立場的にだったんだけど…。
まぁいいや。これで3対3。たっぷり後悔させてあげるわ