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第6話:よくある登校風景

玄関で靴を履いてると上から舞が降りてきた。


そして気付いた…。


靴がでかい…。ブカブカじゃないか…。


「舞、靴貸してくれ。今日だけでいいから。」


靴まで考えてなかった…。また買うものが増えたな…。


「しょうがないな…。サイズが合えば使っていいよ。多分これなら大丈夫だと思うから。」


出されてのはサンダルだ。(後で知ったんだけどミュールって言うらしい)


「私先に出てるよ。」ガチャ…バタン


舞はそういい外にでて行った。


舞のミュール(俺に言わせればサンダル)を履く。


「舞ちゃんおはよ〜。」


「おはよ。舞ちゃん。」


ガチャ…


「お〜す。」


朝からテンションの高い二人に挨拶をする俺。


「「誰?」」


うむ。素晴らしいハモりだ。一分の狂いもない。


「ああ、これは…。」


「綺麗なお姉さ〜ん。」


いきなり飛び付いてくる馬鹿一名。


「ウゼェ!」


飛んできた馬鹿に遠心力により力を産み出した俺の右ハイを叩き込む。


「グゲッ!」


ゴロゴロゴロゴロ…


ドン!


壁にぶつかりゴミに埋まり沈黙する馬鹿一名。


人間は燃えるゴミで処分されるだろう。


ちなみに今吹っ飛ばしたのは


「赤井 嵐」


俺とは腐れ縁の悪友であり馬鹿である。


「ば、ばかとは…ひどいんじゃ…」


あ、生きてる。


「黙れ、いいから死んどけ。」

嵐に近付きソバットをぶちこむ。(顔に、おもいっきり)


「んがっ!」


俺の足と壁に挟まれ再び沈黙する嵐。


やっと静かになった。


「ねぇ、舞ちゃん、あの人だれ?」


俺を指差しながら舞に質問してるのは


「天城 巴」


俺の腐れ縁その2である。


「うちの兄貴です。信じられないかもしれないですけど…」


巴が固まる。叩いたらいい音がしそうな感じだ。


「ま、まこっちゃん?」


俺をじ〜っと見る巴。…何か考えてるようだ。…さらに何か考えてるようだ。


考えるのをやめたようだ…。


「まあ、嵐にそこまで出来るのはまこっちゃん位だろうから…。」


納得したようだ。納得のしかたはまぁ置いといて…。


「まこっちゃん…。何があったの?」


「知らん。俺が聞きたい位だ。」


嵐に『燃えるゴミ』とプレートをぶら下げながら俺は言う。


こうしておけば回収のおじさんも持っていってくれるだろう。


「それより遅れるぞ。一時間目遅れるとゆ〜ちゃんに殺される。」


慌てて時計を見る巴。


「おぉ!こんな時間になっているとは!行きましょう。」


賢明な判断だ。人生の幕を降ろすのにはまだ早いからな。


俺達3人は歩きだす。


嵐?放って置くに決まってるだろ。ゴミ回収のおじさんが持っていってくれるだろう。

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