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第64話:よくある別荘の風景

体がだるい〜。何故長距離競泳で5本勝負だったのか知りてぇ…。


「体が重いわ…。」


「だりぃ…。」


巴と嵐も隣でバテてる。正直夢中しすぎたな…。


今は別荘に戻って来て夕方までの休憩中な訳だが…。


「祭に行けそうか?」


「……(首を横に振る)」


「…辛いかも…。」


聞いたのは嵐だ。巴め…言葉すら発しなくなったぞ…。


「…大丈夫…?」


ん…、この声は純か?


「…大丈夫そうに見える?」


「…見えない…。」


即答された…。まぁ実際大丈夫じゃないんだけど…。


「皆さん、これでもどうぞ。」


会長が俺達になんか渡して来た。


渡されたのは茶色い瓶に液体が入った物。


「会長。これなんすか?」


「栄養ドリンクですよ。」


栄養ドリンク…。飲んだ事ないな…。


「頂きます。」


嵐と巴はキャップを開けて一気に飲む。


「ん…。」

「う…。」


あんまうまくないみたいだな。


「俺はいいです…。うまくなさそうだし…。」


「そうですか?まぁ、少し寝れば大丈夫だと思いますけど?」


寝る…。今は3時か。まぁ3時間位寝られるな…。


「すいません。じゃあ少し寝ます。」


「どうぞ。あきらも寝てますから。」


体を起こすけど…重いな…。


「真?一緒に…」


なんなんだこいつは…


「後で殴る…。」


今は殴る体力もないな…。


「まこっちゃん…私と…。」


巴まで何言ってんだ…?疲れすぎておかしくなったか?


「意味がわからない…。」


俺は二人を放って置いて二階にあがった。階段がきついな……


やっとの思いで階段を上り部屋に入るとそのままベッドに倒れこんだ。


……………




コンコン…


ん…?なんだ…?


「まこっちゃん!時間よ!」


時間?もうか?


なんとかベッドから出てドアを開ける。


「おはよ!」


「おはよ…。」


なんで巴はこんなに元気なんだ?


「いや〜、効いたね!もう元気いっぱいよ!」


くそ…、飲んどけばよかった…


「まこっちゃんはヤバそうね?」


「ヤバいな。体が重い…。」


「…起きた…?…起きたなら着替える…。」


ん?純もいたのか…?


「着替えるって…浴衣だろ…?着方しらないぞ…。」


俺がそう言うと巴と純はニヤリと笑った。な、なんだその笑いは…


「着付けてあげる。」


「いや…。」


「…遠慮しないで…。」


「やめ…。」


なんでジリジリと寄ってくる…


「それ〜!」


「やめろ〜〜〜!」


口で言え!ちくしょう!抵抗してやる!


「まこっちゃん?これで抵抗してるの?」


「…力入ってない…。」


なに〜〜!


「ほら脱いで脱いで」


やめて〜〜〜!

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