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第63話:よくある海の風景6

砂の城から離れた位置にシートを広げた俺達。


「あきら君。ちょっと海に入ろうか。」


「うん!」


さすがにTシャツ着たまま海には入れないからな。


俺はTシャツを脱いで自分の鞄の所に置いた。


「おぉ〜。」


変な歓声をあげる嵐。な、なんなんだよ…


「予想以上ね…。」

「…凄い…。」

「これはまた…。」


なんなんだ?なんか凄い見られてるぞ…?なんか変なのか?


「真お姉ちゃん。凄い似合ってるよ!」


あきら君が目をキラキラさせながら俺にいってきた。


「ありがと。」


偉いな。こんな小さいのにお世辞が言えるなんて。


「いや、まこっちゃん…。お世辞抜きで似合ってるよ。」


「本当にお似合いです。その明るい髪に黄緑の生地があってます。」


「二人とも何を言ってるんですか…。からかわないで下さい。」


俺はあきら君の手を引いて海に向かった。


うん…。あれだ…。恥ずい。


「…照れてる…。」

「いやー、真がビキニとはな。」

「さすが光おばさん。いいの選ぶわ。」

「似合いすぎですね。」


なぜすぐ後ろから声が聞こえるんだ…?


チラッと後ろを見ると今聞こえたのが幻聴じゃない事が確認できた。


「さっき泳いだんじゃ…。」


「何言ってるのよ。さっきはさっきよ。」


「ブイまで競争だからな。」


「あきらは見てますので。」


「…頑張って…。」


うん。競泳しないとは言えない流れだな。


「わかりました…。ただひとついい?」


「ん?何、まこっちゃん?」


さっきからずっと気にはなってたんだけど…


「嵐、前を歩いて下さい。なんか視線が嫌。」


「な、なんで!?」


「なんとなく。嫌だから。」


某叫びの絵の様になっている嵐。


「ああ、それ判る。」


「…私も嫌…。」


「皆さんもそう思ってたんですね。」


皆が立て続けに言う。


「全員かよ!わかったよ!前歩けばいいんだろ!」


嵐は俺とあきら君を追い越して前に行った。


そしていきなり後ろを向いて後ろ向きに歩きだした。


「うむ。前から見るのもなかなか…。たわわな感じでたまらないな。」


こ、こいつは…


「巴。」


俺は巴の方にあきら君を押した。巴はあきら君の耳と目を塞いだ。うん。よく判ってるな。


当然嵐からはその一部始終が見えてる訳だが…


「ま、真?それはずるくないか?」


ん?言ってる意味が判らないな。


「黙れ!このセクハラ野郎!」


俺は嵐に近く。


「うぉ。揺れて…。」


「死ね!」


俺は右足を嵐の足の付け根部分に向かいおもいっきり振り上げた。


「にょがぁ!」


不思議な叫び声を上げてその場に倒れる嵐。


まえのめりで顔は砂浜に突っ伏し腰は上げているなんだか変な体勢だ。


「巴、もういいよ。」


巴は塞いでいた手を離す。あきら君は嵐を見て固まる。


「嵐兄ちゃん…どうしたの?」


巴、純、会長はあきら君から視線を逸らす。


「あきら君、嵐がこうなったのは夏だからなんだよ?」


「夏だから?なんか病気?」


「そうよ。うつされない様に気をつけましょうね。」


「うん。ちゃんと手洗いとうがいする。」


よかったな嵐。風のウィルスと同類だぞ。

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