第50話:よくあるテスト日の風景
迎えたテスト。巴、嵐は相変わらず凄まじいやる気を見せている。また、3日中2日を晩御飯をレーションだった舞は昨日ゆ〜ちゃんの囁きにより昨日は普通の晩御飯だった。
そして、朝、3人からこんな事言われた。
「3人で一番得点のいい人の言う事を聞く事」
…この条件、点数も上がるしいいのかも知れない。だが俺は気付いた…
「俺にデメリットしかない」
と言う事を。そして俺が思うのと同時に純が言った。
「……私のメリットは…?」
何故だ?何故、純までメリットを求める?
「じゃあ、前回の点数+5平均でどう?」
「…+5…。…いいわ…。」
純!なんでそんな乗り気なんだ!
「待て!俺にデメリットしかないぞ!」
当然の抗議を俺は言う。しかし、この抗議は…無視された…。
「純もまこっちゃんに命令でいいの?」
「…ええ…」
まて!そういうのは本人の許可を取るもんじゃないのか!
「何故俺にデメリットになる事しかないんだ!」
「面白いからだ。真、あきらめろ。」
「あきらめられるかーー!」
嵐の腹に蹴りを入れる俺。
「うぐっ!」
腹を抑え膝を突く嵐。この体勢は…チャンス!
軽い助走から嵐の膝を踏む俺。嵐は気付いたのか顔をガードするが…
「甘い!」
俺は足を大きく振り上げ嵐の脳天に踵落としをぶちこむ。
「ぐげぇ…」
まえのめりで道に倒れる嵐。それを見る通学中の学生達。ざわつく通学路。
「シャイニングじゃないのかよ…」
「まさかライジングとは…」
「やっぱ赤井はやられる運命なんだな…」
等々周りから聞こえてくる。
「巴、俺にも回避案をよこせ。」
「う〜ん…、前回の12位でしょ?だから学年5位以内でどう?」
学年5位か…。無理じゃない位だが…。上位陣は変わらないんだよな…。
「わかった…。5位以内だな。ってよく俺の順位知ってるな?」
「そ、そんなの別にいいでしょ!」
何故か顔をそらす巴。まぁ、俺も巴と嵐の順位知ってるから不思議じゃないけど…
そんな話をしながら俺達は歩いていく。
「…お、覚えたもんが…飛んだ…」
嵐、道端で寝てると迷惑だぞ




