第41話:よくある授業紹介
体育祭の傷(精神的な)も癒えた俺は学校にやって来た。
周りからの視線が痛い…。
今日は授業の風景でも見せよう。
〜現国〜担当『藤井先生』
「お前らのせいで大損した。従って小テストを行う。」
「「え〜〜!」」
クラス一丸となるブーイング。
「黙れ。騒ぐなら金返せ。」
……………。
小テストは嵐の点数が悪かった。
〜歴史〜担当『山本先生』
「歴史でかかせないのは江戸だ!今日はビデオを見てもらう。」
テレビに流れだす映像。力なき町民に替わって悪人を三味線の弦でしめたり、カンザシで刺したり、刀で斬ったりしてる。
って『必〇仕事人』?
「いや、やっぱいいな〜。次回は『三〇が斬る』だから。」
〜体育〜担当『村田先生』
「君達には殺しあいをして…。」
「「言わせねえよ!」」
サッカーボールが四方八方から村田先生に襲いかかる。
「ぬぐ、なら男子はサッカー、女子はバレー。桂木は好きな方に行け。」
俺はサッカーをやった。男子は半数が嵐に連れられてバレーを見ていた。
〜英語〜担当『桂木先生』
「じゃあこの訳をバスト桂木。」
「その冠言葉は必要ないだろ!」
傷がえぐられた…。
「じゃ次の文章を天城さん読んで。」
「えっと…ろんぐたいむあご〜。んっと、へ〜…ひ〜らいぶ…り〜ぶ…」
…………巴がボロボロだ。
「じゃあ訳を赤井君。」
「はい、ゴホン…。時は19XX年!世界は核の炎に包まれたギャ!」
時は現代。教室は嵐の悲鳴に包まれて。凶器は広辞苑。犯人は榊原さん。…気持ちはわかる。
〜昼休み〜
「嵐、カツもらった!」
「嵐のカツ頂き!」
「…赤井君、もらうね…」
「お、俺のカツカレーがカレーに!」
平和だ。
〜数学〜担当『東山先生』
「この式はーこの公式をーこう使ってー。」
ZZZzzzzzzz
「だからこーなるー。いいかー。」
ZZZzzzzzzz…
〜物理〜担当『林先生』
「鉱石って言うのは色々あるわけ。特徴としては。」
シュッ!
「ぐぅわ!」
嵐に直撃する石。嵐沈黙…。
「まず硬い。ちなみに寝たやつはそのまま永眠させちゃうよ。」
語尾にハートマークが付きそうな笑顔で言わないで下さい。
今日の犠牲者、のべ8人(嵐3回)
相変わらず個性的な方々だ。




