第35話:よくある体育祭の風景(宝探し編8)
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優、嵐は爆発のあった場所についた。
爆発の被災地では固まってる二人がいた。
一人は巴、もう一人は背中を見せてる為だれだかは確認できない。
「天城さん。大丈夫?」
「巴、無事か?」
優と嵐は巴に声をかける。パッと見た感じ巴に怪我は無さそうに見える。むしろ背中を見せてる人の方が爆発の被害にあった様だ。
「あ…桂木先生と嵐…。」
巴は一瞬視線を二人に向けるがまた前に立つ人に目を向ける。
(敵なのか?)
嵐はそう感じた。感じた瞬間走っていた。やられる前に…。それに1対3だ。余裕だ。
「くらえ!」
嵐は殴りかかった。相手は背中を向けている。かわせない。嵐はそう確信した。
「うるせぇ!」
背中を向けてた相手は振り向き嵐の拳をかわし嵐の腹に右手を添えた。ただ添えただけ…。そう見える一撃で嵐はその場に腹を抑え倒れた。
「お前は!人が!考えて!んだから!黙れ!」
「ぎゃ!は!はなし!合おう!ぐぅ!」
倒れてる嵐にストンピングをし続けるのは……真だ。
「真?何そんな変態な恰好してるの?」
変態な恰好…。真は女の服を着て男に戻った為服はそのままだ。勿論下着も付けたまま。
「まずそこから来る?男になった事じゃなく?」
呆れなが嵐を踏み続ける真。
すでに嵐は言葉も発せずピクピクしている。
「なんか普通に聞くのもつまらないかなって思って。で、なんでいきなり男に戻ったの?」
「さあ?巴が変な薬投げてきて気付いたら男に戻ってた。」
嵐をグリグリ踏みながら答える真。
「まあ、わからない事を考えてもしょうがないし、とりあえず宝取りに行かないとな。」
まだ競技は始まったばかりだ。誰か宝を取ったという放送も入ってない。なら取りに行かねば。
「そうね。3人無事に合流できたし、上に行く方法を探しましょう。」
嵐を数に入れない優。当の本人はピクリとも動かない。
「じゃあとりあえず動こう。じゃないとどうにもならない。」
嵐から足をはなし上に着ている服、下着を脱ぐ真。
「まこっちゃんの用意が出来たみたいだし出発しましょ。」
こうして3人は動き出した。
「お…俺、真面目にやってる……よな…。」
放置された嵐、まあ、運命だ。あきらめろ