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第33話:よくある体育祭の風景(宝探し編6)

巴の投げた瓶は俺の足下に落ちて割れた。どういった反応が起きたのか全く判らないが、爆発が起きた。飛んできた瓶の中身は甘く、辛く、苦く、酸っぱかった。


なんだかんだこの体育祭は爆発が多いな。やっぱ最近は爆発がブームなんだろうか…。


しかもついに爆発に巻き込まれるとはな…。


「ゴホッゴホッ…。」

煙を吸った為咳き込む俺。視界は真っ白。煙でなーんにも見えない。だからなーんにもわからない。


「私をからかうとそういう目に会うのよ!……爆発するとは思わなかったけど。」


未鑑定品なんか使うからだ!訳のわからない物を人に向かって投げるな!爆発くらったから体が痛いし…。まだ競技中なんだぞ。爆発の熱で熱いし…


「ゴホッゴホッ…」


まだ煙が晴れない…。ホントに何も見えないぞ…。


「まこっちゃ〜ん。生きてる〜?」


生きてるぞー。咳きしかでないけど。


ようやく煙が晴れてきたな…。うっすら見えてきた。


「あ、生きてた。お〜い、まこっちゃ〜ん。」


「ゴホッ…、あー、生きてるぞー。身体中痛いけどな…。」


やっと声がでた…。巴に返事を返す俺。喉痛え。煙吸いすぎたかな?声がなんかへんな感じだ…。


「いや〜、ついカッとなっちゃった。ごめん、ごめん。」


ペロッと舌を出して謝る巴。うわ、反省してねぇ!人を爆発に巻き込んだんだぞ!原因は俺だけどさ…。


巴の所に行こうとしたが体が痛く膝を付く。


「ゴホッゴホッ…」


「意外とヤバそうね。まこっちゃん。大丈夫?」


巴が俺の所に来て俺の肩を叩く。


「ああ、大丈夫だ。」


巴の手を止め立ち上がり巴を見る。俺を見てる巴が驚きの表情を浮かべ目を大きく見開いている。何を驚いてんだ?無傷なのが不満なのか?


「ま、まこっちゃん…?」


「なんだよ、巴。」


相変わらず驚きの表情を浮かべる巴。


「気付いてないの?」


気付く?何にだ?周りに人はいないだろ。体も痛い所は無い。


俺が頭の中を?でいっぱいにしていると巴が俺に手を伸ばしてきた。触られた場所は胸。


「巴。変な趣味に目覚めたの……か……。」


俺は自分の胸に視線を落とした。胸が…無い。平らだ。それにいつもなら下を見ると視界に入る髪も見えない。


混乱してる俺に巴は鏡を見せる。鏡に映ってるのは俺の顔だ。




男の時の俺の

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