表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/147

第24話:よくある体育祭の風景2日目3

評価、感想等頂けたら幸いです

今、やってる競技は『借り物競争』誰もが知ってる競技だ。


箱から紙を引いて書いてあるものを持ってゴールする。


わかりやすいルールだ。見てて楽しいし。


俺は出ない。出るのはうちのクラスからは嵐。他2名。


あと舞も出るらしい。まぁ、頑張ってもらいたいもんだ。


「誰か、青いタオルを貸して!」


色まで指定か。なかなかやるな…。


「メガネ、メガネ…」


そのフレーズは典型的なドジっ子か?それとも借り物なのか?


「あ、俺だけど。事故起こしちゃってさ…」


その詐欺はもうだめだろ!なにを借りる気だあんたは!


あ、嵐の番だ。


「学園中の女の子。俺に熱い愛を!」


わぁ、すごいブーイング…。いろんなものが飛んでる…。


「こんな変わった愛情表現はーーーーー!」


あ、走ってどっかいっちゃった…。あれは失格だろうな…。



ん、次は舞か。いいくじ引ければいいけど。


「兄貴ーー!手貸して!」


ん、俺をご指名か。舞の所に行く俺。


「舞、ニャんのようだ?」


あいかわらず喋り方は戻ってない。『幸福の猫セット』…。確実に

呪われてるよな…。


「兄貴、一緒にゴールまで来てほしいんだけど。」


どうやら俺が借り物らしい。


「ああ、構わニャいぞ。」


舞に手を引かれゴールに向かう俺。


「舞、借り物はニャんニャんだ?」


俺は走りながら舞に質問した。一瞬舞の肩がビクッと震えたように見えた


「あ、か、家族だよ。姉貴はこないだろうし兄貴にお願いしたんだ。」


家族か…。あたりのくじを引いたみたいだな。


俺と舞はゴールをした。舞は借り物の紙を係りの人に渡している。


「はい、結構です。」


俺をみて確認したみたいだ。俺は紙に書いてあることが見えてしまった。


書いてあったのは『家族』ではなく…


『面白い物(人)』だった………



結構なんだ…大丈夫なんだ……


面白いんだな、俺の存在…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ