第23話:よくある体育祭の風景2日目2
俺の出場する種目の集合が告げられた為移動する俺。
種目は『障害物競争』だ。
ちなみにネコミミと尻尾は外れなかった…。引っ張っても何しても外れる気配がなかった……。
つまりそのままで参加ですよ…。周りからの視線がキツイ……。
話を戻そう。去年の障害物競争は負傷者が続出した危険な競技だ。この学園は面白ければOKって嫌な校風があるから今年も怪我人がでるだろう…。
さて俺の出番は一番目だったりするんだ。怪我には気を付けてやりますか。
バーンッ!
号砲と共にスタートをきる
その瞬間足元に穴が開く。慌てて穴の淵をつかむ俺。いきなりかよ!
「あああぁぁぁぁ……。」
一人落ちた様だ。ご愁傷様。
わかりやすくいうなら落とし穴だ。しかも見た感じ結構深そう…。殺す気なんだろうか……。
腕に力を入れて体を上に上げる。そして次の障害に向かう。
次の障害は梯子潜り…。普通だ…。
そして次の障害は豆を隣の皿に移す…?これも普通だな…。
次に見えるのは平均台か?…これも普通……じゃなかった…。
ドッカーーン!
爆発音とともに吹っ飛ぶ人&平均台。じ、地雷か……?
最近俺の周りは爆発が流行ってるんだろうか…。
巻き起こる爆発と悲鳴……。体育祭だよな…。学校行事だよな……。
地雷原を抜けれたのは俺を含め3人だった。スタート当初は8人居たのに…。
ゴールはもうすぐ。最後の障害は跳び箱だな…。
軽く助走をつけて跳び箱を飛び越えてきれいに着地を………出来なかった…。
着地の瞬間パカッと開きましたよ。地面が……。そうだよ、落とし穴だよ。2個目のな…。
縁に手が届かず落ちる俺。身を縮め落下の衝撃に備える。
……………。
衝撃は来なかった。目を開けると落下せずに俺は止まっていた。尻尾が縁に引っかかっていた。
尻尾すげえ……。
あたりを見ると人は居なかった…。やっぱ落ちたか…。
俺はゆっくりとゴールに向かった。
『障害物競走』…完走者1名
他、全員途中棄権。
こんな競技危なすぎだろ…。