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第19話:よくある体育祭の風景4

皆さん、車には注意しましょう

種目はドンドン進み午前中最後の種目になった。


種目は初日の数少ない色物競技のひとつ


『仮装200m』


が始まる。この競技のルールはスタートして直ぐにある簡易更衣室で着替えて200m走るって感じだ。衣装は見るまで解らないようになっている。


うちのクラスからの出場者は………。


俺なんだよね…。



やりたくねぇ…。危険な感じが凄いする……。


「まこっちゃん、色々期待してるよ♪」


「真、もたつくんじゃないわよ。」


嫌なプレッシャーを……。俺だって平和な学園生活の為に自分が出る種目は本気でやるさ。


この種目は男女混合で行われる。走るのは男の方が有利なんだが『仮装』があるから女でも勝てるんだ。男の仮装はハズレが多いからな。




パーンッ!


始まった。俺は6組目あたりだ。1組目が更衣室に入って行った。


出てきた人達は仮装していた。


メイド服の女のコ。学生服の男のコ。看護士の男のコ…。あれはハズレだな……。


俺の番までにハズレを引いた人を挙げてみよう。


客室乗務員の男。ゴスロリな男。メイドな男。夢と希望の国のネズミの着ぐるみ(性別不明)。世紀末救世主の雑魚。陸軍歩兵フル装備……等々


なかには十二単を着た女のコもいた。よく着れたもんだな…。


そして俺の組に回ってきた。


バーンッ!


合図と共に走り出す。そのまま更衣室に入る。そして衣装の箱を開ける。


中に入っていたのは…


白い生地に青い襟、黄色いスカーフ、青いスカート。わかりやすく言うとセーラー服だった。


スカートはスースーするから嫌いなんだけどな…。文句を言っても始まらかいしな…。


俺は着ている服を脱いでセーラー服を着ていく……。


そして気付いた事がある。その1、裾が短い気がする。(ヘソ見えてますよ…)その2、スカートも短い気がする。(走ったら見えるんとちゃうか?)その3、恥ずい!(最重要)


更衣室から頭だけを出して他の選手を見るとまだ誰も出てきていなかった。


「真っ!なにやってんのよ!」


ゆ〜ちゃんの声が聞こえる。なにって………


恥ずかしんだよっ!




渋々更衣室から出る俺。その瞬間…


「キャー!」

「オォー!」

「撮れ!撮りまくれ!」


たくさんの歓声。写真部の声が聞こえた。


『桂木さん、セーラー服で登場です!すごいです!ファッションショーなみにフラッシュがたかれています!」


この写真も売られんだろうな…。気が重い。


なんてやってる内に両隣が更衣室から出てきた。


現れたのはネコミミの男子生徒と額に『中』と書かれた超人だった。


ネコミミの人…泣いてます……。なにかを失ったようです。


ゴールに向かい走る3人(泣いてる人一人)


俺はスカートを気にしながら走った。見えたらヤバいからな。


トップは俺、後ろにネコミミと『中』超人。視線は確実にスカートに来てる。……男だからなぁ…。


ゴール目前!よし、勝った!


そう思った瞬間横を何かが通過した。ぬ、抜かれた?


ゴールの向こうには、悪の組織に改造されたバッタ男がバイクにまたがっていた…。




ずるっ!卑怯もの!

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