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第1話:俺?

俺は桂木真。


私立霞ヶ崎学園の2年だ。


学校の成績は悪くない方。一応学年で10位には入ってる。


運動も苦手じゃない。いろんな部に助っ人として呼ばれてるから一応帰宅部。


ただ教師受けはあんまよくないんだよね…。

理由は授業の参加率が悪いのがひとつ。


授業に出ないのは単純につまらないから。話聞いてると異常なまでに眠くなるから。


あとはケンカをしたりしてるからってのがひとつ。


ただ誤解してもらっては困る。ケンカは自分からはしてないから。

あくまで降りかかる火の粉を払ってるだけだから。


なんだかケンカを売られやすい。どうも見た目が気にくわないらしい。確かに髪は茶髪なんだけど…。(しかも限り無く金髪に近い)別に染めてる訳じゃなくて地毛なんだよね。


なっ。俺は悪くないだろ?それなのに先生方は誤解をしてるって訳だよ。


まぁ、ケンカの相手はたっぷりと後悔してもらった上にたっぷりと恥をかいてもらったりはしてるけど。そんなの俺の知った事じゃない。


でも学園の生徒からはそんな嫌われてないと思う。


仲のいい奴等も一応何人か居るし、俺を見て怖がるヤツも居ないしな。


そんな俺だけど今、悩んでるって言うか困ってる事があるんだよね。


鏡ってのは普通鏡の前のを写すんだよな?


さあ、問題です。


俺の目の前にある鏡に写ってる女のコは誰なんだしょう?

Aの場合

これはアレか?実は鏡じゃなくて向こうに人がいるってヤツか?


コンコンッ


固いな…。それに目の前の女のコも手を伸ばしてるな…。ハハハ…

Aじゃないらしい…


Bの場合

アレだ!よくテレビでみるドッキリだな。


キョロキョロ…


最近のカメラは小さい上に高性能だからな。どこにカメラが隠してあるのかな…?


………ない。


プラカードを持ってる人もいない…


Bでもないようだ。


Cの場合


ま、まさか…。


使い古された手だが夢オチか!な〜んだそういう事なのか!


ギュー…


最近の夢は高性能なんだな!痛みまで忠実に再現されるとは!


ツネり過ぎたか?なんだか目から液体が溢れそうだ…。


涙じゃないぞ。心の汗ってヤツだ…。


夢じゃないようだ…


Dの場合


非常に考えたくない事を考えてしまった…。

さっきまでの一連の行動を鏡の向こうの見知らぬ女のコもやってるな…


「嘘だっ!」


聞いた事もない声が聞こえたよ…。


「これって俺なのかな?かな?」


ヤバい…。俺の脳が逝ってしまわれてる…。いまさらこのネタを出すくらいヤラれてる。

どう動いても鏡の向こうの見知らぬ女のコもおなじように動いてるし……。


トントンッ!


「兄貴?起きてるの?さっきから声が聞こえるけど…」


ちょっ!でかい声出しすぎた!妹が来やがりましたよ!


「兄貴?入るよ?」


ダメ〜〜〜!


ガチャ

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