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第13話:よくある自主的休憩時間

今、俺は屋上でゴロゴロしている。


休み時間事に人に囲まれるからだ。最初にやって来たのは『カス放』と生徒から呼ばれてる放送部と『ニッカス』と呼ばれる新聞部だった。


いきなりやって来て俺にインタビューを求めて来た。逃げようとしたんだけど巴の妨害により失敗…。休み時間をフルに使われたのだ。


そして両部はすさまじい速さで記事にした。

『カス放』は授業中にも関わらず、


「あの桂木 真が女のコになりました!」


という放送を流し、生徒、職員に驚愕の表情をうかべさせ、『ニッカス』は授業中にも関わらず号外を配って行った。


号外にはいつ聞いたのかゆ〜ちゃん、嵐、巴の記事もあった。号外には俺の写真がたくさん貼られていた。(男の時の写真も)


全く恐ろしい行動力をもった連中だ…。


噂では号外は相当売れたらしい。売る方もなんだが買う方も問題だよな…。


そして次の休み時間にやって来たのは朝俺を入部させようとしていた男子運動部の方々。


だいたいの人が


「桂木ー!」


って人の名前を大声で呼びながらやってきて


「なんで女になった!?」


と俺に詰め寄る。


俺が知りたいわ!好きでなったんじゃねえよ!


言いたい事はわかる。女だと公式戦に助っ人出来ないからな。まぁ、正規のメンバーで頑張って下さい。


しかし、男子部が助っ人要請出来なくなった代わりに女子部が今度は来ると思ったんだが…。


来なかった。正確には教室には入って来ないけど廊下から見てヒソヒソと話していた。


多分、女の体になって能力はどうなったのか?って所だろう。


俺としてはそんな変化は無いと思ってる。だけど別に教えてやる必要も無い訳だ。だからまぁ、こっちは平和だ。


でも平和とは言え見られるのは遠慮したい。だから授業中に屋上に避難したと言う訳だ。


本来屋上は入れない様に扉に鍵がかかってるんだが、秘密のアイテム(合い鍵)のお陰で何時でも入れる様になっている。


夏前の温かい太陽を浴びながら屋上で寝てるのは幸せな気分になれる。


枕元には缶コーヒー。そして職員室から失敬してきたクッキー。


今日一日の中で一番のんびりしてる気がするな。


普通の生徒は授業中だ。遠くのグラウンドではサッカーをしているみたいだ。下の教室からは教師の声が聞こえ、俺により一層の眠気を与える。


よし、寝よう!


目を閉じて眠りに墜ちて行く…


だんだん周りの音が聞こえなくなっていく…


よし!いい感じに寝れそうだ…


「昼寝とは大層な身分ね。」


上からかかる声に俺は目をあける。誰だ…もう少しで寝れそうだったのに…


そこには煙草をくわえた(校内禁煙)ゆ〜ちゃんが立っていた

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