表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
129/147

第125話:ある夏の終わりの風景5



間が開いてしまいました。楽しみにされてた方(居ましたら)申し訳ございません



「もう無理〜!飽きた〜!」


「俺も駄目だ。頭から煙が出そうだ…。」


「まこっちゃん…ギブアップ…。」


なんだ、三人同時にダウンか。


俺もペンを置いて首を回す。あ〜コキコキといい音がするわ〜。


さてと、三人は放って置いて続きを……


「兄貴、お腹減った。」


…する前にメシだな。そういや朝から菓子しか食ってないし。時間的にも……ほら、ちょうど昼だ。


「そうだな。昼にすっか。」


ガバッと巴と嵐の顔が上がった。


「休憩ね。」


「昼か〜?…あ〜寿司食いてぇ〜〜。」


「お寿司か〜。嵐いい事言うわね。」


「お寿司いいなぁ〜。」


こいつらいきなり何を言ってやがるんだ?


「す〜し。す〜し。す〜し。」


嵐、正気か?ホントに変な世界に行っちまったのか?


「「す〜し。す〜し。す〜し。」」


巴。お前まで加わるんじゃない。


『す〜し。す〜し。す〜し。す〜し。』


舞!手拍子は絶対に必要ないだろ!


『す〜し。す〜し。す〜し!』


カチャ


「煩い。少し黙れ。」


「あ、兄貴ゴメン。」


「ちょっと調子にのりすぎました。」


「ってなぜ銃口が俺から動かないんだ!」


それは簡単な理由だ。お前がまた先導して騒ぎそうだし、お前を撃っても良心が痛まないからだ。


「ま、まて真!その目はヤバい!お前確実に撃つ気だろ!」


「なぁ嵐、知ってるか。ガス銃ってちょっといじるだけでスチール缶を貫通するんだぜ。」


「ま、待て真。そう言うのは人や生物に向けちゃいけないんだぞ…。」


「ふむ。つまり『生物』じゃなくて『物』にしてから撃てばいいんだな?」


「い、意味がわからないぞ!」


なんだわからないのか。ようは生命活動が停止すれば『物』ってことだ。ドゥーユーアンダスタン?


「さて、もう一度聞こう。何が食べたい?」


「特上寿司。」


「よし、嵐、暑いだろ。今すぐ川を渡らせてやる。運賃は六文らしいけどお前なら自力で渡れるだろ。」


「それは渡っちゃ行けない川だろ!」


いいだろ、体は冷たくなるし川は泳げるし一石二鳥じゃないか。


「まこっちゃん、お寿司食べたい…。」


そんな上目使いに俺を見るな!


「お兄ちゃん、私もお寿司食べたいよ…。」


なにがお兄ちゃんだ!普段兄貴ってよんでるくせに!そんな甘え立ってな…


「嵐、財布を出せ。」


「とりあえず銃を下ろせ…。ってかなんで財布を!」


「巴、舞。嵐がおごってくれるそうだ。寿司を…。」


「あ、あきらかに脅迫…。」


「なにか言ったか?嵐?」


「なんでも無い。だから眉間から離して…。」


うん、わかればいいんだよ、わかれば。


こうして俺達は昼飯にありつけた訳だ。


美味しゅう御座いました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ