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第122話:ある夏の終わりの風景2

コンコン…


「あ、兄貴?」


「おう。大丈夫か?」


「いいよ。」


俺は扉を開けて舞の部屋に入る。


「待ってたよ。自力でやっても全然わからなかったし…。」


確かに舞がノートを広げてるのが確認できる。


「どこがわからないんだ?」


舞の向かいに自分の宿題を置いて座る。


「ここなんだけど…。」


舞の指差す所を見る。


「ん?あぁ。こんなん数字が変わってるだけだぞ?確か教科書に公式あっからそれ使えば解けるはずだぞ?」


「そうなの?」


机から教科書を持ってきてパラパラめくる舞。


「この公式?」


「そうそう。それ使ってみな。」


舞が悩んでる間に自分のもやらないとな。俺は自分の宿題をやるべくノートを開いた。


「できた!」


舞がノートにペンを置き声を上げる。


「一問解けて喜ぶな。忘れないうちに次のやっちまいな。」


「そうだね。そうするよ。」


再び舞は教科書とノートとにらめっこしだした。


「つーかさ、なんでお前はこんなギリギリまで宿題が残ってんだ?」


舞の手がピタリと止まる。そして俺を見る目は左右に高速で動いている。…動揺しすぎたろ…


「そ、そういう兄貴こそ宿題残ってんじゃないのさ!」


「俺は休み入ってすぐにペンが握れない状況だったからな。」


ようやく握れる様になったから宿題をやってるんだ。なんにも不思議な事ないじゃないか。


「い、いいの。要は新学期までに終わってればいいんだから!」


舞はそれだけ言うと再びペンを動かし出した。バカめ、こういうのは手は止めずに話すもんなんだよ。


舞は時々唸り声をあげながら問題を解いて行っている。なかなか頑張ってんじゃん。


「あ、兄貴。次ここ教えてもらったいい?」


「ん。それはさっきの応用で…。」


時々くる舞からの質問に答えながら俺は自分の宿題を終わらせていく。


なんか久々に平和だって感じるな…


そんな事考えてると携帯が鳴った。


「あ、舞。ちょっとゴメンな。」


舞に一言いって携帯を持って部屋から出る。


「はい、もしもし。」


『あ、真か。俺だ、嵐だ。』


「なんだ嵐か。一体なんの用だ。」


『頼む。宿題がピンチなんだ。』


「知るか。自力でやれよ。」


『出来ないから困ってんだろ。』


「じゃあ純に頼め。」


『断られた上に拒否られた。』


俺もそうすりゃよかったな。


「とにかく今日は無理だ。巴がくるし。」


『巴が?あいつも宿題終わってないとか言ってたぞ。』


「巴もか…?」


『あいつ宿題やりに行くんじゃないのか?』


十分に考えられるな。


「わかった。巴が宿題やりに来たら連絡する。宿題じゃ無かったら今日は諦めろ。」


『わ、わかった。じゃあな。』


話を終えて部屋に戻る。


「あ、おかえり。」


「おう。」


「誰からだったの?」


「ん、嵐。宿題が終わってないから救援を求められた。」


「そうなんだ。嵐さんも終わってないんだ。」


そこで仲間が増えたみたいな顔をするな。


さて…巴が来るまで後2時間。どうなるかだな…。


とりあえずできるだけ進めるか…

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