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第115話:ある二人の風景2



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「で、どこに行くの?」


「ん?ああ、そういえば嵐から紙もらったんだ。」


嵐からもらったメモを取り出して広げる。


『嵐発案のデートプラン


映画を見に行く(丁度いい恋愛映画やってるらしいぜ。)


昼飯(気軽にファーストフードとか)


Let'sショッピング(なんか巴に買ってやれよ)


ウロウロ散歩しつつご休憩(意味はわかってるだろ)


そのまま…ムフフ(ご自由に)』


俺はソレをビリビリに破き捨てた。


「ど、どうしたの?」


「い、イヤ何でもない。とりあえず行くか。」


俺は巴の隣に行き歩き出した。




嵐のプランに乗るのはムカつくけど最後以外はまぁ妥協できる範囲だ。


ってわけで俺達は映画館にやって来た。


えっと今日やってるのは…


『全米が泣いた感動巨作!〜沈没船大物語〜』


『日本が世界に誇るアニメーション!隣の崖の姫』


『二大アクションスターの共演!〜タイガーキングダム〜』


ってとこだな。


「巴、何見たい?」


「私?私は別に…。まこっちゃんはどれが見たいの?」


そんなん『タイガーキングダム』決まってるだろうが!!


「え、遠慮すんなよ。お前の見たいのでいいぞ?」


「いいの?」


「いいって。遠慮するな。」


「じゃあ『沈没船大物語』がみたいな。」


恋愛映画か…。まぁいいか。


「わかった。時間的にも丁度いいしはいるか。」


「うん。ありがとう。」


俺達はチケットを買って中に入った。




「飲み物買ってくるけどアイスティーでいいか?」


「あ、うん。じゃあ座って待ってるね。」


「おう。」


俺は売店へ、巴は席にそれぞれ別れた。


「姉さん、アイスティーとアイスコーヒー。あとポップコーンをくれ。」


「はい、かしこまりました。」


「で、悪いんだけどなんかトレー見たいのあるか?手がこんなだからさ。」


俺は包帯の巻かれた手をヒラヒラさせる。


「はい、こんな感じでいいですか?」


姉さんは明らかにそれ様とわかる紙のホルダーを出してドリンクを差して間にポップコーンを置いた。


「サンキュー。悪いな。」


「いいえ。お会計よろしいですか?」


俺は財布を出して代金を払い紙のトレーを持って席に向かった。




「お待たせ。結構人居るな。」


「あ、まこっちゃん。ありがとう。」


巴はアイスティーを取ってホルダーに置いた。


「実はこの映画見たかったの。まこっちゃんは違うの見たいの判ってたんだけど…。」


「気にするな。たまにはこんな映画を見るのもいいしな。」


「タイガーキングダムはまた今度見に来ようね。」



やっぱ判ってたか…。


そんな話してると場内が暗くなった…

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