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エピソード8 体☆育!

全校生徒(見以外)との戦いからはや一週間。

一年生の中ではある噂が流れていた……。

それは、美少女の転校生が来る、という噂。


………まぁ別にどうでもいいんだけどね。


それよりも今はあれだ。

とうとう来てしまったのだ。体育の授業が。

先日、2組(AB合同)が体育の授業に当たっていた。

しかし、あまりのきつさで生徒たちは皆、授業終了まで持たなかったとか。


〜グラウンド〜


「ねぇ狼くん。一体何をやるのかな?」

俺に話しかけてきたのは奈々村さん。

あまり出番がない人。

【こら、影薄いとか言うな】

だったらもっと出してやれよ作者。

【ん〜…まぁそのうちね〜…】

口笛吹きながらどっか行きやがった。

逃げたなあの野郎。

「何をするんだろうね」

「相当きついらしいな」

「あれ?見、いたの?」

「今着替え終わって来た所だ」

「見くん、そんなにきつい授業なの?」

「ああ。何でも2組の連中が授業終わりまでもたなかったとか」

「えぇ〜。私耐え切れるかなぁ…」

俺も耐えれるかなぁ…でもお袋の特訓の方がきついだろうから大丈夫か。


「おーし!授業始めるぞー!全員整列ー!」


「お、3組は整列速いな。俺の名はキャプテンブラ…」

「先生!それ以上は危ないと思います」

ぃよし見!ナイスツッコミ!

「悪い悪い。俺は岩石(いわいし)だ。体育の授業を担当している」

う〜ん…名は体を現す…だっけ?

あれの通り、岩石先生の体は岩石みたいだ。

二メートルくらいの身長、筋骨隆々な肉体、日焼けして真っ黒な肌。

そしてなんと!歯がありえないほど白い!新庄選手並の白さだ。

…まぁそれはおいといて。


「自己紹介はここまでだ。さぁ授業だ!」

性格は熱血漢みたいだ。

「まずは基礎体力を調べる!この先に一周一キロのコースを用意した!そこをまずは…五周でいいか。二十分で五週して来い!」


一周4分か。どうとでもなるな。

たいしてきつくもないし。


「狼さん?何をそんな余裕そうな顔をしてるんですかぃ?」

見?喋り方がおかしいぞ?

「楽じゃない?たった五キロだし」

「たった…?」

「うん、たったの五キロ」

「…そういや前回家庭の事情で〜…とか言ってたもんなお前」

「すごいねぇ、狼くん。私なんか全然体力ないのに」

「ほらそこの三人!早く並べ!始めるぞ!」


―――――――――――――――


「行くぞー!位置についてー、用意ー」

掛け声がかかる。それと同時に全員が走る準備をする。

勿論、俺も。

「スタート!」

――パァァン!!

開始の音とともに全員が走り出す。

皆、一秒でも早く終わらせたいんだろう。

…何故ならこの授業、学園の規則で罰ゲーム方式が採用されているからな。

―――そう、つい三分程前、岩石が言ったんだよ。


「一秒でも遅れたらその時点で罰ゲームだ!それからは30秒ごとに罰が厳しくなっていくぞ!」


「前回は2組全員が目標に間に合わなかったから罰ゲーム出したんだが」


「全員すぐに倒れた。まったく、最近の奴らは貧弱だ!」


―――とのことだ。だから皆真面目に走ってるんだよ。

ちなみに、同じ罰ゲームでもゴールした順位によって変わるらしい。

よって、皆かなりのスピードを出している。罰を受けたくない一心で。

――――――――――――――――


〜十分後〜


十分が経った。目標では2.5キロは走ってないと間に合わない。

俺と見は十分間に合うけど。

「皆必死だねぇ、見」

「そう…だな」

「奈々村さんは余裕っぽいけどね〜」

「あぁ…きつくなってきた…」

「体力ないね」

「お前と…話してるからだよっ」

「だったら聞き流せばいいじゃん」

「ああ…そうする」

見は走ることに集中した。

…と、なると。暇だな。

さっさと走るか。

「見。僕もう退屈だからもう終わらせるね」

「…はっ…はっ」

「じゃあね」

膝に力を入れて、一気にコースの脇にある木に向かって跳ぶ。

そして、その木から次の木や物にへと跳んでいく。

多分、見には俺が消えたように見えただろうな。


一分経ったくらいで四週目まで終わった。

後は一週だ。

軽すぎる。5キロなんて。

残りはゆっくり走るか。

周りにばれないように気をつけながら下に下りる。

そしてそのまま走る。

………お?あれは見だな。

「お〜い見、後何週?」

「後…ハッハッ…二週だよ」

「へぇ。まぁ頑張ってね」

―――――――――――――――


「ゴール、と」

軽い軽い。たったの5キロだしな。

「影月!速いなお前!タイムは12分だ!」

ストップウォッチを片手に近づいてくる岩石。

「それにしてもお前、何でそんなに運動出来るんだ?」

何でって…お袋のせい?

説明するのは面倒だからやっぱりここは、

「家庭の事情です」

で終わらせる。

「そうか。それよりも、俺の授業だけは真面目に受けろよ?」

「適度にサボります」

「はっはっは。教師の前でサボり宣言か」

「はい。サボりますとも」

「はっは、でも気をつけろよ?二年のトップクラスの夜波がな『打倒後輩!』とか言って最近努力してるからな」

「…マジっすか?」

「ああ。…そろそろ皆走り終えて戻ってくる頃だな。じゃ、罰を考えるから俺は行く」

「はい、分かりました」

夜波にやられない様に気をつけろよ〜、と言い残し、ゴール辺りに向かって歩いていく。

…さて、どうしようか。

やることも無いしなぁ。

……あ、見がゴールした。

ん?先生が何か言ってるな…。

ちくしょぉぉぉぉぉ!!、と言い残しまた走っていった。

なるほど、罰ね。大方もう1セット走って来いとかそんな感じだろう。

…頑張れよー、見。


その他にも走り終えた奴らが戻ってきたが先生が何かを言うとすぐに走っていった。

奈々村も戻ってきた。

奈々村も罰かなー。何て考えてたけど、何もしないでこっちに来た。

「奈々村さん、罰は?」

「女子は25分以内ならOKなの」

「そうなんだ。じゃあ楽だね」

あ〜、それにしても…退屈だ。

―――――――――――――――


授業の後クラスの人達に、皆さんお疲れだね〜、って言ったら地味な嫌がらせ(シャー芯飛ばすあれ)を一部の女子(罰を受けずに済んだ人達)を除いた人達にやられた。

どーも…時期外れな風邪を引いた神羅です…


次話では…狼くんの知り合いが出ます…お楽しみに…(あ〜…風邪ってキツイ…)

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