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エピソード4 サバゲーが始まった

…で、結局何のイベントかっつーと。

サバゲー(サバイバルゲーム)だった。


ルールはいたって簡単。

一年全員は体のどこかに的っぽいのを三つつけている。それを探して壊すだけ。

殴り合いで怪我までならOK。殺しは駄目。

上位八名には豪華商品がでるそうな。


と言う事で、イベントスタート♪

『よいかぁ一年生諸君!それではこれより三分後に開始する!それまでに自分もどこかに隠れるなりするのじゃ!移動範囲は一年校舎の中とグラウンド!それと裏庭じゃあ!』


「うおおぉぉぉぉぉ!!!」×いっぱい。


おーおー、皆さんやる気ですねぇ。

さて、俺も隠れるとするかぁ。


『言い忘れとったが、そこらじゅう罠だらけじゃから気を付けるように。女子には発動しないから女子は安心せい。失格になったら一年校舎入り口に来るように。皆のものぉ!豪華商品を目指してがんばるがよいわぁ!』


男女差別!?

何で男子だけ罠あるんだよボケ校長が!


『スタート!』


「じゃあな狼。俺は隠れるとするよ」

「お互い頑張ろうか」

「ああ、そうだな」

じゃーなーって言いながら見は走り去っていった。

さて、俺も…

『影月ろぉぉう!死ぃねぇぇぇ!』

何でさ!?

「何で!?何で皆して僕を狙ってるの!?」

『それはぁあ!貴様が奈々村さんの頼みを断ったからだぁ!そんなことは俺達ファンクラブがゆるさなぁい!』

「何時の間にそんなクラブが出来たんだよ!?」

(ついさっき紙回してたぞ。内容は影月をやらないか、だった)

見!?どこから伝えてんの!?っていうか何それ!?

(まぁ、頑張れよ。ちなみに俺はファンクラブに入ってないからな。じゃ)

『諦めて殴られろぉぉ!』

「嫌だ!」

何か偉そうな奴が出てきた。

「皆ぁ!ヤレェ!」

『オオォォォォォォォォ!』

皆無駄に足速ぇ!

本当に運動神経良い奴だけ集めてんのかよ!


あーもー、めんどくせー。


1.たたかう。

2.すなおになぐられる。

3.ほんきでぶっとばす。

4.にげる。


うん、迷わず4だな。


「じゃあね!ファンクラブの皆さん!」

俺は跳んで逃げた。裏庭の方に。

俺という共通の敵を見失ったあいつ等はその場で乱闘を始めた。

皆さんかなり本気で。


『校長じゃ。また一ついい忘れとった。二年生からの頼みで二年のトップ八名が参加しておる。お主らの実力じゃ倒せないと思うがそこら辺はコンビプレイで倒すのじゃぞ。まぁ倒せなきゃ報酬は皆二年生の物になるだけじゃがな!ハハハハハ!』


二年のトップ?…嫌な予感が…。

つか校長。マジでぶん殴るぞてめぇ。





裏庭到着〜っと。


――ピーピー


「!」

ピッチングマシーンか!

おおよそ150キロくらいの球が飛んで来た。

まぁ、それがどうしたって感じだけどな。

「ほっ」

――ベシッ!

――ゴンッ!

蹴り返した球がマシンに直撃。

うむ、我ながら素晴らしいコントロールだ。

――パチ、パチ、パチ、パチ

「よくぞここまで辿り着いた」

「誰です?」

「喜ぶんだな。このNo5、斎藤葉介が自ら相手になってやろう」

「なんだ、葉兄か。っていうかその台詞はDI○様の台詞だよね」

「狼、その通りだ。D○O様カッコいいよな。

それはともかく…、俺の報酬の為に死んでくれッ!」


言い終わる前にもう走り出してた。

まずは…様子見だな。


「オラッ!」

勢いを殺さずに跳び蹴りしてきた。真っ直ぐに。

「はっ」

こんなん体を捻りゃ動かなくても避けれるぞ?

「甘いっ!」

「!?」

空中で向きを変えやがった!?

何でだ?まぁいい。

とりあえず後ろから蹴られ、前に飛ばされたからそのまま転がって距離をとる。

幸い、ターゲットは壊されなかった様だ。

「葉兄、何?今の」

「教えるかよっ!」

また走り出す葉兄。

「ふーん…。ま、いいや」

「もっぱつ喰らえ!」

また跳び蹴りしてきた。

関係ない。ただ正面から反撃してやればいい。

「遅いよ…葉兄?」


――パパパァン!


「……え?」

「残念でした。僕には勝てないよ」

俺に言われてから制服を見る葉兄。

「全部…割れとるッ!?」

「じゃあね、葉兄。僕とやるならもうちょっと強くなってからね♪」

「Nooooooooo!?狼に負けたぁぁ!」





う〜ん、それにしても。

すげぇいい景色だ。


……え?どこにいるかって?

それは、裏庭の一番デカイ木の枝。


いやぁいい所だ。

周りが良く見えるし何よりも見つかりにくいし。

グラウンドの方もまだ乱闘してるっぽいし、ちょっと寝るかな。


――――――――――


その頃のグラウンド。


――ワーワー!

――せ、戦友ー!

――俺はいいからお前だけでも生き残れ!

――すまん!恩にきる!


「お〜お〜。面白そうなことしてるじゃないか」


「私も!混ぜろぉぉぉぉぉ!」


二年生No3到着。乱闘開始。

―――――――――――


数分後。


「Zzz…。ん、何だ?もう乱闘が終わったのか?」

さっきまで騒がしかったグラウンドが静かになっている。

「っかしーな。もう暫く続くと思ってたんだけどな」

枝の上で軽く体操。…うん、快調快調。

「ま、行ってみっか」

木の枝から一年校舎屋上へとジャ〜ンプ。

で、そのまま校舎を通って教室の窓から出てグラウンドへ。

何故屋上から飛び降りないかって?

目立っちゃうじゃん。


『校長じゃよ〜ん。たった今残りが30人になったぞ。あと少しじゃから頑張れ〜』


「ハァ…一年生もまだまだ弱いね〜」

乱闘後のグラウンドに誰かいる。

多分二年生だろうな。

「何だ、まだいたのか。お前は私を楽しませてくれるか?」

「知りませんよそんなの」

「行くぞ!」

身構える二年生。

「面倒なんでちょっと本気で行きますよー」

そうだな、2/10って位でいいか?

「ほい」

――パパパァン!

「なっ!?」

「残念でした。失格です」

さてさて…色々聞かれる前に逃げますか。


『一年生諸君。面白いことに一年生の影月君が二年生を倒してまわっとるぞ。このまま行けば報酬が残る可能性もあるぞ。という事で頑張るのじゃー。…ズズズズ。あちー!教頭!このお茶熱すぎっ!』


この放送がなってる間にも四人ほど失格にしたんだけどねー。


『あ、残りは10人じゃぞー』


「あと二人か。さくっとやるかね」

「ほう。私をさくっとやれると思っていたのか、後輩は。舐められたものだ」

……うげ、この声は…。

「それなら本気でやってもいいだろう。な、後輩?」

「………サイナラ♪」

逃げるが勝ちだ!

この人恐ろしいんだぜ?中学の時一回【ピ―――】されかけたことあるもん。

「待てぇぇ後輩!止まらないと【ポーー】とか【ピーー】するぞ!」


※良い子の皆さんはかっこの中は知らなくていいんだよ  By作者


「そんな事されると分かって止まる奴はいなーい!」

今俺は常人では着いて来れない筈の速さで走ってる。

だけど先輩は常人じゃないから俺について来れるわけで。

「逃がさないぞ後輩!」

でもって、決定的なこと。

俺は気に入った人には全力を出せないんだ。

何でだろう?体質かな?

先輩はむしろ、俺を弄る時にしか本気が出ないらしい。

だからぁ、逃げるしかないのさっ!

「来るなぁぁぁ!」

「さぁ私と一緒に大人の世界へ踏み込もう!後輩!」

「嫌だぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

扉を開いたらそこは屋上だった。


…屋上?

「逃げ道がねぇぇ!?」

「追ーいつーいた♪」

どうする…どうする?俺!

捕まったら確実に【ピ――】だ!

でも逃げ道が無い!

「さぁ…覚悟はいいか?後輩」

ゆらりゆらりと一歩ずつ近づいてくる先輩。

あ…一つだけ逃げ道が!

「行くしかない!」

俺はフェンスを飛び越えた。

「ハハハハハ!サイナラ先輩!」

「…あ。その下女子更衣室で二年生が生着替え中」

「何ですとぉぉぉぉぉぉぉ!?」

うぉぉぉぉぉ!掴め!掴むんだ俺!フェンスを掴めぇぇ!

掴めなきゃ高校生活が大変なことにぃぃ!


――ガシッ!


「セーフ…」

「だと思っているのか?後輩」

上を見るとそこには先輩がいました。

「ドチクショォォォ!」

右手に力を入れて一気にフェンスの上へ。

そしてそのままフェンスの上を走って加速。

んでもって裏庭に向かってジャンプ。

「俺は鳥になるっ!」

…ふ、今度こそ逃げ切っただろ。

「クッ、逃がしたか…」


『そこまでじゃっ!』


『たった今、残りが八人になった。よって終了じゃ。今から一年校舎入り口に集まるのじゃ』

――――――――――


「よし、皆集まったな?」

今ここには俺含む八名の勝者が集まっている。

名前が分かるのは見と先輩だけ。

後は知らん。

「お待ちかねボーナスタイムじゃ。この箱に入ってる棒のどれを引くかは君達で決めてくれ」

「まぁどれでもいいんじゃね?俺はこれ〜っと」

一人が決めたら皆もそれぞれに選び始めた。

中にはじゃんけんで決めてる奴らもいる。

「狼。お前は選ばないのか?」

誰だ?って何だ、見か。

「僕は余り物で結構」

「そうか。じゃ、俺も決めてくるとする」


〜〜数分後〜〜


「よし、じゃ一斉に抜くがよい。交換はしたかったら自由にするのじゃ。報酬は今日の夜にそれぞれの家に届けておくぞ。それじゃわしはこれで」

『せーのっ!』


「お、俺は高級ソファーだったぞ。お前は?」

「今見るとこ」

…お、先に何か書いてあるぞ?

どれどれ…。


『魔剣ダーイン・スレイヴ』


「………」

「………」

「何で魔剣?」

「知らないよ」

「………」

「………」

「教室戻るか」

「だね」

――――――――――

教室。


「皆分かったか〜?イベントっつうのはあんな感じだからな〜。イベントは本当に校長の気分でやるから普段から体を鍛えるのもいいぞ。ちなみに、体育の授業ではイベント盛り上げる為に地獄のようなトレーニングやるらしいぞ」


わざわざトレーニングするんかい。

まぁいいか。

「いいのか?」

「あれ?僕声出てた?」

「いや、そんな感じがしたから言ってみた」

「おら、皆立て〜。今日はこれで終わりだ。明日遅刻すんなよ〜。礼」

礼をして教室から出て行く我らが先生、真紅先生。

皆もそれぞれが帰る準備をしている。勿論、俺も。


「じゃあね、見。また明日」

「おう、じゃな狼。また明日」


あぁ、今日は先輩から逃げるので疲れたな。

帰ってのんびりするとしよう。

作 どうも、今回から後書きを書こうと思います。

狼 今回からって何だよ。

作 そのまんまだよ?それにしても大変な先輩を持ったね狼くん。

狼 全くだ。あの人は加減ってもんを知らない。俺に対してだけ。


作 それは置いといて。最初のイベント、楽しんで頂けたでしょうか?

狼 誤字、脱字等があったら感想とかで教えてやってくれ。…あ、つまらなかったらつまらないって言ってやってくれ。

作 その場合、頑張って皆さんに楽しんでいただけるものを書こうと思っております。


作&狼 それでは、感想、評価を待ってまーす(待ってるぞ)

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