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エピソード9 転校生がやってきた 




〜昼休み 1-3B〜


「おい皆ぁ!転校生が来たぞ!」

「男か!?美女か!?」

「男と女一人ずつだ!かなりの美女らしい!」

「「「うおおおおぉぉぉぉぉぉぉおぉ!!!」」」


「ちょっと皆!男子の方もかっこいいらしいわよ!」

「それって本当!?」

「そうらしいわ!」

「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」


…………うるせぇなぁ。昼飯くらいゆっくり食わせろ。

あ、ども。見です。

どうやら先週から噂されてた転校生とやらが来たらしい。

何で転校生でそんなに騒ぐかなぁ、とは思うけど一度は見てみたいなぁと思う。

う〜ん…人のこと言えんな、俺。

…と言うことで、今は昼休みだから見に行くか。

―――――――――――――――


 〜昼休み 1-7A〜


お〜…やってるやってる。

…ん?何をやってるか?

それはな、『質問攻め』だよ。

例えばあれだ、誕生日はいつ?とか、特技は?とか。そんな感じ。

んで、もう一つ。

早速非公認F・C(ファンクラブ)を作ってる。

お、あそこにアイコンタクトで会話してる奴がいるから解読してみようか。


(えぇい!会員ナンバー01は俺だ!)

(違う!ナンバー01は俺にこそ相応しい!そもそも始めに天さんの素晴らしさに気づいたのは俺だ!)

(……お前とは一度、戦わねばならんようだな)

(いいだろう…かかって来い!)

(待てよ!ナンバーなんて関係ないだろ!?俺たちは一人の人を守る為に集まった同士じゃないか!)

(!…そうか。そうだよな。だが、それに気づかせてくれた貴方こそナンバー01に相応しいっ!)

(そうだな…。さぁナンバー01、俺たちに指令を!)

(…。まずは会員を集めるぞ!)

((イエッサー!))

(そして集めた奴らの中から選りすぐりのメンバーを…)


…まぁ、ここまでにしておこうか。うん。

それにしても見えないなー…転校生。

まぁいいや。めんどいし時間も無いから帰ろ。

―――――――――――――――

 

 〜5限 歴史〜


「…この政策の事を〜…」


おい〜す。

狼だ。さっきまで前に見つけたいい場所(エピソード5参照)で寝てたんよ。

適度にサボり、適度に授業に出る。それが俺だからな。


――ヒュカッ!


「む、矢文?拙者宛か…どれ…」


矢尻に付いていた紙を広げて読み始める先生。

てか何故に矢文?


「今から強制の職員会議が入った。よって今日はここまで。後は自習とする」


自習か…ラッキーだ。

「お〜い狼、転校生の事知ってるか?」

「いや?転校生なんて来たの?」

「あぁ、7-Aに二人。片方は女で片方は男、女の方は天って書くらしい。何て読むのかは知らんけどな」

「へぇ、でもよほどの事がない限り関わる事にはならないでしょ。この学校人数多いし」

「そうだな」

「それよりも先輩方と生徒会の勧誘以外に面倒事を増やしたくはn……」

「いたぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

「うおっ!あぶなっ!」

「は?」


――ドォォン!


「げふぁっ!?」

―――――――――――――――


…っふー。

あぶねーあぶねー。

まさに間一髪って所だった。


何があったかって?

転校生と思われる生徒二人組みの男の方が

叫びながら凄まじいスピードで突っ込んで来たんだよ。


で、今は…。

飛び込みが直撃した狼がそのまま吹っ飛んで

椅子とか机とかぶっとばしながら壁に激突。

そのまま軽く意識飛んで(死んだか?)俺の視点に…

―――――――――――――――


「ならないよ」

「うおっ!?生きとる!?」

生きとる!?ってひでぇな…。

こんなんで死んでたまるかよ…。

…つーかなんだ?この抱きついて来る意味の分からん奴は…。

現在進行形で頬擦りまでしてくるし…。

「うっわぁぁ!影ちゃん久しぶり!」

「……影ちゃん……?」

……影ちゃん?

何だ?何か前に呼ばれたことがあるような…。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


只今、記憶を掘り起こしております♪


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


…あぁ、『奴』か。って事はあいつもいるか…。

確かに懐かしい奴ではあるけど…俺にタックル(奴は飛びついただけかもしれんが)を喰らわせた罪は…………重い!

喰らぇぇい!必殺のぉ、ボディィブロォォォォ!


――ベグシッ!


「…おぉぅ…久しぶりなのにこの仕打ち…」

鳩尾に入ったか、力が抜け、倒れそうになる奴。

「あっれぇ〜?おっかしいなぁ〜。確かあの時、『博士号のニつや三つ取って来るからね!』とか言った奴が何でここにいるのかなぁ〜?」

だが俺は甘くない。

倒れそうになった奴の頭を掴み、上に放り投げる。

そして………

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

「いたたたたた…ちょ…やめ…」

持ち前のスピードを活かし、ラッシュラッシュラッシュラッシュ!

ある程度殴ったら…強めに上に殴り、高く飛ばす。

んでもって……

「オラァ!」

その場でニ回転し、後ろ回し蹴りで吹っ飛ばす。

「ヌヒョォォ!」


「あぁ〜、スッキリした」

「もっとやっても良かったのに〜」

近くから不満そうな声が聞こえてきた。

「この声は…(あめ)か。おう、久しぶり」

「やぁやぁ狼くん、お久〜」

言いながら抱きついて来る天。

天も抱きついてくるとは…予想外だぜ。

「あ〜はいはい、とりあえず離れろ」

「やだよ〜。十年くらいぶりだもん」

そう言って力を強くする天。

とりあえず放っておくか。

「お〜い狼、感動の(?)再開はいいとして後ろの連中はご不満のようだが?」

『さあ影月狼!説明をしてもらおうか!』

「誰だ?お前ら」

『我等!天様F・C!(ファンクラブ)さあ、貴様と天様の関係を教えて貰おうか!』

「関係ってそんなたいした関係じゃあn…」

「肉体関係…」


……ん?

何か今ものっそい爆弾発言しなかった?


『はぁぁぁぁぁぁ!?』

「いやいやいや!違う!俺と天はそんな関係じゃない!第一ずっとアメリカに居た天とどうやって肉体関係になるんだよ!?」

『影月狼…貴様はこの世から屠らねばならんようだな…』

「だから違うって言ってるだろ!」

「奴を囲めぇ!皆ぁ、殺るぞ!」←偉そうな奴その1

『おおおおおぉぉぉぉ!』


てめーらちょっとは人の話を聞けぇぇぇぇ!


『ぐわぁぁぁぁぁ!?』

「何事だ!?」←偉そうな奴その2

『な…何者かがFC会員を蹴散らしながら突き進んできます!』

「ここで皆を失うわけにはいかない…」←偉そうな奴その3

「全員散れ!ここで戦力を消耗しても意味がない!後日再びあの場所で会おう!同志たちよ!」←その1

『了解!再び、あの場所で!』


そう言い残し、凄い速さで散ってゆくFC会員達。

その奥からは見慣れた人物が現れた。


「後輩?私という女がいながら他の女と肉体関係になっているというのは真実(ほんとう)か?」


とてつもなく黒いオーラを纏いながら、現れた。


暫く更新できずに申し訳ありませんでした

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