Glow World 第一章「目覚め」
前回と変わりません。
みなさんは、まず朝起きたら何をしますか?
普通は起きたら歯を磨いたり洗顔などをして、その後に朝食を食べますよね。
出勤の方々や学校へ登校する人。この人達は、朝食後または朝食前に服装などの準備をしませんか?そして、決めた時間に家を出る。
普通はそうですよね。オレも分かりますよそれ。ただ、オレの場合は___
「ん.....よく眠ったー。のかな?とりあえず。」
オレはベッドから下りて、リビングへと向かう。
そう、リビングへと来た時が異常の光景なのだ。
その前にオレの家族構成を説明しよう。
まず、オレの名前は桜瑞優陽という名前だ。オレ男なのに女っぽい名前だ....。
更には妹と姉がいる。ふっいいだろう?ハーレムだぜっ!と思いたいところだけど......あんなハーレムが起こらないのが現実だからな。
さて、妹の名前は栞織と姉は楓夏という名だ。
女の子らしい可愛い名前だと思うな。
まぁ、姿は可愛いと思うな。栞織は少し髪が長めの黒髪ロングヘア。更に、短めのサイドテールだ。
楓夏は元気の源のようにショートヘア。茶髪なんだけどな。
さて、話を戻すとしよう。異常って言ったよな?それは__
「おい、栞織。姉さんの足にマジックペンで落書きしては駄目だろ?あと、姉さんもフライパンにバターでゴリラの絵を描くな。」
そう、まさに。幼稚そのものである。だが、だが妹の栞織なら分かるぞ?だって、中学2年生だもん。
こればっかりは仕方がない。それに、落書きの内容が「森羅万象に夜露死苦」と書いてあるのだ。姉さんの足に。な?可愛いだろ?中学2年生にしては。こう思うのはオレだけだが。可愛らしい顔なんだけどな。
それに比べて姉さん、楓夏はどうだ?大学生にもなって、フライパンにゴリラの絵を描くんだぞ?怖い以外に何がある?本当に不可思議な家だ......。
「ほいほいほい!弟君!眠そうだけど、私の特製のオムライスでも食べて!」
朝から騒々しいのはこの姉だけ。妹の栞織は
「優にぃ、おはようです。今日も良いしかめっ面だと栞織は思うのです。」
口調は可愛らしいのに、使う言葉がえげつない......。
「おう、相変わらずお前らは...そろそろそれを直してくれ。頼むかぐほっ!?」
「うるさいぞ!弟君は朝食食べて!朝から元気でないと、一日の授業が駄目になるよ。」
なんとこいつはオレが喋ってる途中にオムライスを投げつけて口の中に入れやがったっ!
咀嚼する暇もなく、オレの体内に進撃しやがった。
「さて、オレはもう学校に行って来るからな。じゃあ。」
「「いってらー!」しゃいです。」
「これ、受け取れー!」
びゅっと風を切る音が聞こえた気がした。
恐る恐る振り返ると、傘が飛んできた。
あー、そういえばオレの傘はビニール傘だったなぁ。等とどうでもいいことを思ってオレの背中に突き刺さった。本当にどうでも良かった。
◆◇▲▽
2年4組がオレのクラスである。
「よう、優陽。朝からダウンな気分なんだな、どしたん?」
オレのクラスメイトの立川宗佑はオレの親友であり、仲間でもある。色々な意味でのな。
「そういや、宗佑。今日の一時間目の英語、オレ、宿題忘れたぜ!」
腕を上に突き上げて、にっと笑うポーズ。いわば変身するようなポーズを取って自慢気に胸を張って言った。
「おう!同感だな。俺も忘れたぜ!戦友!」
・・・・
・・・
・・
・
「お前もかよっ!? ざけんな!なんで忘れた!?宗佑、お前が書いた宿題を書き写そうとしたのに......!じゃないと、じゃないと.....!」
そこでチャイムが鳴ってしまった。因みに、我が校は一時間目を担当する先生が朝のHRをしにやってくる。
というと、英語の先生がやってくるのである。
「は~~いっ!みなさんっ♪お席に着きなさ~いっ これから、愛のHRを始めちゃうわよ!顔面洗ってお待ち!!」
英語の先生、餓鬼山由美子という男性(?)である。口調などは気にしたら負け。
外見は、筋肉だ。ドラゴンボールで言えば、ブロリーの筋肉っぷりと髪はアフロだ。
そんな先生が出席棒を教卓にばんっ!と叩き置くと、教卓が凹んだ...。
「うふ~んっ やっぱりこのクラスの男子はいいわねっ♪ 食べちゃいたいわ!!」
おい、この先生危ない、危ない誰かー。怖いなこの人。
と、言いつつ先生は着々と出席確認を済まして教室を出て行った。
もちろんイメージ通りで、退室際にオレら男子生徒にウインクして出て行きやがった。
先生がドアを閉めたのが合図となり、各自各々と英語の準備をしていった。
◆◇▲▽
放課後になった時
「ふあぁ...やっと、終わった。にしても、あの由美子先生は相変わらずにすごいよな。」
宗佑が渋々とそんなことを発言した。
「そうだな、確かにすごい.....筋肉フェチとかだったらデレデレするかもな。」
英語の宿題を忘れたオレと宗佑は、宿題の回収時間に由美子先生に10秒間抱きしめられた。あのけしからん筋肉によって。もちろん、先生は喜んでいたが.....それを皆の前でやるのがすごいとも言えた。
「おのれぇ。あいつ等、よくも笑いやがったなぁぁ。」
オレは憎まれ口のように呟く。
それも当然だ、学校のあるあると同じ。オレと宗助が由美子先生に抱きしめられている最中にクラスの野郎共は大爆笑してた。
これは不幸かイジメられてるのか、どういう風に解釈したらいいんだ?
へるぷーと言いたいよな?これ。
「あ、優陽、俺は部活があるから。」
相槌を打ってオレにそう言って来る彼。
「おう、頑張ってなー。心の底から応援してるぜ。」
「おうよ!」
軽く挨拶をしてから、出て行く。因みに、宗佑はテニス部なので...レギュラーらしい。
「んじゃ、オレも帰って寝るかぁ。」
欠伸を噛み殺しつつ昇降口を出た瞬間にオレは寝ている人を見つけた。
「あ?」
首を傾げて、その人に近づいてみて「大丈夫ですかー。返事返してみてください!」と応答を願うオレ。
全く返事していないため、オレを手首を取り脈を測ってみた。
「っ!?」
オレは驚愕に目を見開く。
頭には「何故」という単語しか出てこない。
オレは尻餅を付いて後ずさるようにソレから離れた。
「お、おい...じ、冗談だろ...?んな、まさかな。あぁ、きっと何かの間違いさ...」
もう一度ソレの脈を測る。
脈は、ない。
いや、あるんだ。あるはあるんだが...脈そのものがない。
その脈打つものがない。
「う、うわあぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!」
強烈な吐き気が襲ってきた。
何故だ、何故...ここに...!?
「....っ!!なぜ、こんなところに人の__」
「あら、見てしまったの。」
最後の二文字。たった一つの名詞を言おうとしたその瞬間。
背後から冷たい気配を感じた。
そう、まるで.....蛇が北極のように冷たい冷気を放ちながら、オレの背中に巻き付く様な感覚、あれだ、おぞましい感覚が迸ったのだ。
「っ!!?だ、誰だ!?」
振り返るとそこには、
「あ、可愛い美少女。いや、美しい美少女だ...!」
オレの背後には美少女がいた。
しばらくオレが見惚れていると、その美少女がゆっくりとオレに近づいていきなりオレの腹を殴った。
「ぐふっ....」
鳩尾に入ったらしい......。
「ふふ、汚らわしい目で私を見ないで。私が腐るわ。」
まさかのドSですか。いいですねー。オレ、色々と萌えちゃいますよ?
「うぅ...いきなり酷いよ...誰だか知らないが、おい!ドS美少女様!よくもオレのみぞっ...!!」
急に頭に少しの痛みが奔った。
「~っ....な、なんだこれ...!み、見えるこれは...?!」
オレが必死に頭を手で抑えているというのに、この美少女は
「お目覚めの気分はいかが?生き残りの、少年Y君。」
※追々投票予定です。
第二章は長期なので、部分で出します。