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魔導異世界譚  作者: どっびゅっしー
序章 〜異世界転生〜
8/10

武器入手

優太は喧嘩を吹っ掛けてきた男を倒した後、街へと繰り出していた。

「よし、じゃあ買いに行こうか〜」

優太はのんきに隣にいたミレーナに言った。

「え、えぇ、それはいいんだけど…あの人はいいの…?」

「いいんだよ、ああいう馬鹿は、それはいいとして…ミレーナ屋敷に案内してくれないか?少しゆっくりしたくてさ〜」

「ん、わかったわ、じゃあ案内するからついて来て」

優太は頷きミレーナについて行った。


「「「「おかえりなさいませお嬢様」」」」

優太とミレーナが屋敷の門をくぐった瞬間に受けた、第一声だった。

(うわぁ…やっぱこいつリアルお嬢様だったのか、ゴブリンに犯されそうだったのにな)

「さぁ、ユータ行きましょ?部屋に荷物を置いて街に買い出しに行くんでしょ?」

そうだな、と優太は言い、ミレーナと共に屋敷の中に入って行った。

屋敷に入って優太は驚いた、屋敷内のさまざまな家具は成金趣味な派手さはないもののしっかりとした作りでどれも洗練されていた。

(こりゃ…すごいな…どれもこれもしっかりしてる。きちんと手入れすれば10年以上は大丈夫な品ばかりだな…)

「ここが私の家よ、どうユータ…?」

「かなり良い家だね、置いてある家具もだいぶ良い物みたいだしね」

「ありがと!それじゃ部屋に案内するわね」

ミレーナはそう言って屋敷の階段を登り始めた。

案内された部屋は3階の日の当たる暖かい部屋だった。

「ここで大丈夫かしら?他にも部屋はあるけどここが今の季節は日が当たっていい過ごしやすい部屋よ、どうする?」

ここがいいと優太はミレーナに言い、荷物を下ろした、荷物と言っても刀一本だけだが

「んじゃ、街に行きますか〜、ミレーナはどうする?ついて来る?」

「いや、やめておくわ、お父様に報告しなきゃいけないし…ね、はぁ…」

「なんでため息ついてるのかわからないけどが、がんばって?」

ありがとうと言いミレーナは部屋から出て行った。


優太は街の人に武器と防具の店を聞き、その場所に向かった。

「ここかな…?つか、これしかないよな…」

優太の目の前にある建物は看板に剣や防具の絵が書いてあった。そして何故か工房の横には大量の武器が地面にささっていた。

優太は恐る恐る扉をノックして中に入った。

「すみませーん!誰かいらっしゃいますかー?」

30秒ほどたったあと、中からヒゲを生やしたドアーフの爺さんが出てきた。

「なんじゃ若いの、ワシの見せにようか?」

「はい、武器と防具を見せていただこうと思いましてね」

なるほど、とドアーフの爺さんは呟き、少し待っとけと優太に言った。

優太が5分程度待ったあと、ドアーフの爺さんが待たせたな、と言い出てきた。

「これを壊せたらウチの品物を見てってもいいぞ」

優太は不思議に思ったが目の前出された石のようなものを握り潰した。石のようなものはもちろん粉々だ。

ドアーフの爺さんはニヤリ笑みを浮かべやはりな、と呟いた。

(これは…なるほど…硬石というものか、文字通り硬い石だがある程度の魔力と力を持っていないと割れないのか…これを粉々した俺は人間やめましたって宣言をしたようなもんだな)

「あんた、ワシが思ったとおりの怪物のようじゃな、ワシの名前はゲンじゃ、よろしくな、よし!ここにある1番良い物を見してやろう!」

「その前にいろいろ見てもいいですか?」

いいぞ、とゲンさんは言ったので優太は自由に見て回ることにする。この工房は意外と広くてさまざまな武具が置いてあった。しかし、優太に防具は必要ない、なので防具はスルーすると決め、武器を見て回った、いろいろ見て回っていたが優太は武器のまとめておいてある場所を食い入るかのように見入っていた。

(なんだ…あの武器…アレから凄まじいまでの覇気を感じるぞ…こういう時は想像の創造でステータスを視れる道具を作るか)

優太はそう思うとすぐさま作った、一見するとただの眼鏡だ。だが、性能は凄まじいものだ、効果はステータスから秘めたるものまで視ることができるものだ。

(これでOKっと…効果は…)


名 名もなき剣


切れ味 豆腐を切れるか切れないか程度のもの


能力 倒した相手を力を奪うことができる。

成長度合いによっては神をも殺すことができる。


「なんだこの剣!?馬鹿みたいな性能だなぁっ!?おい!?」

「な、なんじゃなんじゃ!?なにかあったのか!?」

ゲンさんが慌てて駆け付けてきた。

「あ…いや、な、なんでもないですよ…ははは…」

優太は慌ててゲンさんに言った。

「あの、この剣っていくらですか?」

優太はボロっボロの剣を指で差しながら言った。

「ソイツか?それは…やめといた方がいいぞ?たしかにその剣からはただならぬものを感じる、しかしこうボロボロでは鍛え直すこともできん、欲しいのならタダでやるぞ?」

「これにします、コイツがいいです」

優太はゲンさんに剣の鞘を貰い、その剣を腰に差した。

「しかし、まさかそれを選ぶとはな、それはいいとして防具はどうするんだ?」

優太は今あるやつがまだ壊れていないから大丈夫だと伝えるとゲンさんはわかったと言い。他にいるものはあるかと優太に聞いたが優太はいらないと答えた。

「まっ頑張れ若いの」

そう言ってゲンさんは作業をし始めた。

「それじゃ、俺は帰るんで、剣ありがとうございました」

お邪魔しましたと優太は言うとゲンさんは片手を上げ手を振ってくれた。優太はそれを確認して店を後にした。

(よし、早速この剣を鍛えるか、転移…いや新たに時空間を生み出してみるか、イメージは精神と○の部屋みたいな感じで作るか…)

優太は空間魔法で空間に裂け目を入れそこに新たな空間を魔法で作りだし時魔法で空間内の時の流れを定めた。


ここで説明しとくとこの世界では魔法は誰にでも扱うことができる。しかし、普通の人間は魔力をもたないものが多い、それゆえに使える人間も限られてくる。属性魔法なども誰にでも扱うことができるがある一定の魔力量を注がないと発動しない。

先ほど優太が使った時魔法と空間魔法だがこの魔法を使うだけでも限られた魔法使い100人ほど必要なのである。



優太は真っ白の空間の中でゲンさんに貰った剣を出していた。

(こいつはとりあえず切れる程度に再生させるか)

再生魔法を剣に使うが何故か魔法が効かない、この剣はどうも魔法無効化の力も備わっているようだった。

(自分で武器を作ってもいいけどそれじゃ面白くないしね…やっぱこうじゃなきゃね、とりあえずこいつは倒した相手の力を奪うんだから鉱石かなんか真っ二つにすりゃ大丈夫かな?)

優太は鉄鉱石を生み出しそれをボロボロの剣で力任せに叩き切った。

切った瞬間真っ二つになった鉄鉱石が剣に吸収され剣が光った。

光が収まったあと剣を見ると鉄製の真新しい剣になっていた。優太は剣のステータスを見た。


名 鉄の剣


切れ味 下級の魔物を斬り殺すことが出来る程度


(おぉっ!!これテンションあがるね!とりあえず、いろいろ試してみただけだし、ひとまず帰るかなー、魔法の実験も兼ねてたし成果は上々だな)


転移と優太は唱えてミレーナ邸に帰還した。

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