優太の3分クッキング☆
「3分だ。3分でお前の兵隊共を無力化してやろう」
優太は言い切った瞬間その場から消えた。
消えたと言っても貴族とその兵隊達から見てだ、優太は人間の動体視力では追い切れない速度で動いている。
「ぎゃああ…」「なんだっ!?うわっ!?」「に、逃げろぉ…ぎゃっ」「助けてくれっ!!」
いたるところから悲鳴があがり兵隊は地に倒れ伏していく。
「なっ!?そんな…馬鹿な…私の部隊は選りすぐりの兵たちばかりだぞ!?あ、あ、ありえん!!」
貴族は呆然と立ち尽くした。
「ありえないなんてありえないね」
某有名アニメのセリフを貴族の真後ろから言った。
「ひぃぃ…や、やめてくれ!!こ、殺さないでくれぇ…金ならいくらでもくれてやる!!そうだ!女か!?女も用意しよう!!だから見逃してくれ!!」
優太はあごに手を当てながら考えていた。
(ぶっちゃけそんな怒ってないんだよなぁ…こういう馬鹿貴族は自分はなーんもできないくせに威張り腐ってるから見せしめにこんなことやってみたけど…ちと、やり過ぎたかな…?)
「よし!そうだ!!街でそれなりの地位につかせてやろう!!それから…」
優太はそこで話を聞くのをやめた、純粋に興味がなくなったからだ。
「もうどうでもいい、いいからこの場から失せろ。お前みたいな貴族と一緒にいるのは不愉快だ」
「わ、わかりましたっ!!で、では帰らせていただきますっ!!」
貴族は速攻で引き上げて行った。
ちなみに優太が倒した兵隊たちは2百人は超えていた。
(よし!ドラゴンはアイテムボックスの中に入れてミレーナのところに戻ろう)
優太はドラゴンの尻尾を掴んでミレーナの元へと転移した。
ドラゴンを倒してから貴族撃退までの所要時間は7分程度の時間しかかからなかった優太だった。
当初の予定だともう街についてるはずだったんですがね(^^;)