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プロローグ

物事を暴力で解決するようなことはあってはならない。

それは当然のことであるし、俺自身もそうであると考えている。

しかし俺は勘違いをしていた。

決してそれは、力を持たなくていいということではない。

だから俺は裏切られ、仲間を、大切な人を失ったのだ。





ハッと目が覚めるとそこは路地裏だった。

なぜこんなところに?

そんな疑問が頭をよぎるが、さらに周りを見渡してみると様子がおかしいことに気付く。

人が倒れている。

しかもたくさん。

その全員が俺と同じ年くらいの男。

全員気絶しているようだ。

無事なのは俺ただひとり。


またやっちまったか。


俺は心の中でつぶやき、頭を抱える。

ここから早く逃げなければ。

また厄介なことになる。


「お前ら、そこでじっとしていろ!」


突然後ろから怒号が飛ぶ。


振り返ると、警官が数人こちらに向かってきていた。

騒ぎを聞いた誰かが通報したのだろう。


「ソラシキ。またお前か。今回も学校と親御さんには連絡させてもらうからな」


警官のひとりが俺を見つけてため息をつく。

そう、こういったことは今回が初めてではない。

何回も似たような状況で目が覚め、そして事情徴収を受けている。

この人とはすっかり顔なじみになってしまった。


その警官は俺の手を引っ張って、パトカーのほうへ連れていく。


待ってくれ。

やったのはおれではない。

危険なのは俺じゃないんだ!


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