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憂愁戀愛物語  作者: 捺魅
第1章 始まりの・・・
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恋愛ごっこ 2




私には沢山の友達がいる。

休み時間になると、周りにはすぐに人でいっぱいになる。

その中の一人に瑞希もいて、もちろん麗もいる。

でも、一つ欠点があって、今私の周りにいる人たちは皆、幼稚園や小学校からの持ち上がりなのだ。

麗は中学校からなので、話の話題によってはついていけず、悲しい思いをすることになる。

そういう時は、私が麗に話かければいいだけなのに、私はそういうことをしない。

私は麗だけを放っておいて、皆と話をする。好きなのに。

でも、それは、麗がいつも私の隣にいてくれると思っていたから。

何があっても、私の側からは離れないだろうと信じきっていたから。




   ◆




ある日突然、二人の関係はねじれた。

原因はやはり、私の今までの行動。

下校中、麗がぼそっと呟いた。


「私は桜のことが好き」


驚いた。あまりにもいきなりすぎて。


「・・・ありがとう」

「・・・やっぱり」


・・・え?


「桜って、なんか私にそっけないよね」

「ど、どうして?」

「さっき、ありがとうって言うのに時間かかったし、それにいつも”ありがとう”しか言わない!」

「・・・・・・」

「黙るってことは何? どうして好きって言ってくれないの?」


違う・・、そうじゃない・・・

好きだ・・・


「ほら、今”好き”って言うところじゃない!」


違う・・違う・・・

好きだ、好きだ、好きなんだ・・・

でも、私は・・・


そのまま何も言い返すことはできず、この沈黙は交差点のところまで続いた。


麗は真っ直ぐに行くけど、桜は曲がらないといけない。

ここの交差点を真っ直ぐ行くと駅がある。

桜は地元だから。歩いて登校しているのだ。






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