3話 ハーレムの作り方
えと……部活は、一応非日常サイドです。
突然だが、この学校には、部室棟なる物件がある。三階建てで、中の構造は校舎とさほど変わらない。
この棟には、主に文科系の部室が入っており、一階・二階は、ほぼ満室だったりする。しかし、この学校は部室棟の部屋の管理が、かなり曖昧で三階は空き部屋が多く、非公式の同好会などが勝手に使ってたりする。
そんな部室棟三階の一番右端……そこに『猫の手同好会』なる同好会の部室がある。
もう皆さんお気づきかと思いますが、一応いっときましょう。これが俺たちの部活です!!『あぁやっぱりか』みたいな顔しないでください、あとそこの『猫の手って(笑)』って顔もやめなさい。 まぁ確かにネーミングセンスが残念なのは確かだし、普通の学校だったら、こんな妙ちくりんな部は勿論、同好会すらないと思うのが普通だと思う。しかし、こんな妙ちくりんな同好会だが、なんと意外な事に知名度がやたらと高い、この学園内だけならず、近隣の学校にまで、この名前は知れ渡っている。
フハハハハ!すごいだろ!羨ましいだろ!と自慢したい所だが、知れ渡ってる名前が名前なので、ここは自重しておこう。
少し話がそれてしまったので軌道修正。
俺達の同好会は、基本的に毎日活動している。活動内容は少し特殊だが、基本的に暇なので、だいたいボケ〜っとしていたり、悠々自適に遊んでいる人が多数だ。
まぁなんだかんだいって、俺はこの部活が好きだったりする。
「猫部の皆~全員集合~」
「おーッ!」
「お~」
「おー……」
「お、おー?」
「………………」
「はぁ……」
前言撤回、このノリには、ついていけない。うん、無理♪
ちなみに、上から、猫先輩、白崎、副部長さん、部長、マイシスター(下の方)、巫剣さん、俺の順番だ。
「おほほい、おほほい、返事が小さいぞおぬしら~」
何故かこの部で一番偉そうな猫先輩。本名は天音萌子。少し色の抜けた茶髪のショートカットが、まるで猫の耳の様に元気に跳ねている。 色白で大きなクリンクリンの強気そうな目が特徴的だ。とても可愛いが、いかんせん見た目がまずい、どうみても小学校高学年の幼女にしか見えない。身長も140cmくらいだろう。性格もあいまって、まるで子猫のようだ
と言う事で猫先輩。まぁなんちゅーか、安易だな、うん。
あと俺はロリコンではない。
「ぬぅ、さっきからなにをぶつぶつ言っておるのだ?ウサギ」
先輩は俺の事をウサギと呼ぶ。ウサギは、やめてほしいね、本気で。
「ん?あぁいや、何でもありませんよ、先輩と男女交際したら捕まるかな〜とかそんな失礼な事考えてませんよ。ええホントに」
「なんだウサギ、貴様ロリコンだったのか」
「はははっ、やめてくださいよ先輩、冗談は貴女の存在だけにしてください。」
「ふははー、残念ながら我が存在は、冗談などではないぞ、なんと言っても私は神だからな!」
「まぁ、ある意味奇跡ですね、神様(笑)」
「うむうむ、そうであろうそうであろう、私の存在は奇跡なのだ、そんな奇跡的存在の私の意思により、ロリコンの貴様と付き合ってやる事にした。て言うか付き合え、さっさと私の彼氏になっちまえ。」
「遠慮sh」
「するでない、私とおぬしの仲であろう?」
「知り合い以上、友達未満ですが何か?」
あーだこーだあーだこーだ
「また始まりましたね……」
「ですね~」
「我が兄ながら恥ずかしいです……」
10分後
「んで、今日は全員来てんのな」
「はい~」
「うむ」
普段、それぞれの都合により、全員がこの部室に集まる事が少ないため、今日は珍しく部室が狭かった。
「そっか、んじゃ暇だし会議でもすっか?」
そう言って頭をかく部長。
「会議するにしても、議題なんかありませんよ?」
部長の方を見てみる。
この猫の手同好会部長で本名不詳のある意味一番謎の人。んで、いつも通りのボサボサヘアー、そして、これといった特徴がない。うーむ、謎の人だよ、うん。
「そうかー、議題ねーのかー」
あーあーとか言って机に突っ伏す部長。
ちなみに、この部室の構造だが、簡単に言うと、某ハ○ヒさんが作った、なんたら団の部室の構造とほとんど変わらないと思っていい。パソコンもあるしね。
机に突っ伏す部長を眺めてから、何かいい案はないかと隣に目線を移すと、隣に座っていた副部長さんと目があった。
ニコッ♪
ぐはぁっ!キ、キ、キキキキキキキターーーーーーーーー\(>A<)/wwwwwうーわうーわうーわうーわ↑↑ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤ↑バ↑い↓~.dgかjあmptwBダッシュッ⇒.っadmjはgptwdうぷっa.jwj↑↑↓←↑→格ゲーコマンド(笑).adjamtjtp!!!!!!!!!!!
っは!?あ、危なかった……理性が吹っ飛ぶとこだったぜ。流石は副部長さんのエンジェルスマイル(俺命名)恐ろしい……
ううーむ、しかし美しい、まるで女神様のようだ。
『だ、大丈夫ですか~?』
どうやら俺が一人でうんうん言っていたので、副部長さんが心配してくれたらしく、目線を送ってくれた。
ああ、なんて優しいんだ副部長さん
あまり心配かけるのも悪いと思い、目線で『大丈夫です』と、伝えておく。
この優しい副部長さんこそ、この部の真の癒し系、どこぞの発情期ロリ猫や、小うるさい姑シスター(下の方)とは違う、正真正銘本物の癒し系だよ、うむ。 本名、姫宮百合、軽くウェーブのかかったロングヘアーと、たれめがちの目、全体的にやわらかい印象で、性格もおっとりしている。てゆーか萌える。しかもナイスばでぃ、うん、もうね、やう゛ぁい。
「で、結局今日は、何するんですか?」
今それを考えていたのだよ?マイシスター(下の方)。
このマイシスター(下の方)こと俺の実の妹である斬愛恋歌何気にKYだ。歳は俺の一つ下、ここで容姿など細かい説明を入れたい所だが、面倒なので一言で言おう、ようは、俺に似てる。……うん、まぁ、色々言いたい事はあると思うが、補足しておくと、髪型は黒髪ロングで、身長は女子の平均、普通っちゃ普通だ。
何故かは知らないが俺達は似ている……らしい。自分じゃわかんないしね~。
「うーむ、まぁやる事ないんならいつも通りでいいんじゃないか?」
「結局そうなるんですね……」
顔をしかめるマイシスター(下の方)
はて何がそんなに不満なのかね、マイシスター(下の方)?
「でも~私はのんびりするの好きだな~」
相変わらず副部長さんの表情は緩みきっている。かわえぇな~
「百合さんは相変わらずですね……」
「うむ、私ものんびりするのは好きだぞ」
「ね、猫先輩まで……」
何故か、マイシスター(下の方)が疲れたような顔をしている。何か知らんが、俺も一言いっておいておいておこう。
「俺も副部長さんの言った事はすべて正しいと思う「兄さんは黙っててください!百合さんが好きなのは、わかりましたから!」」
何故か睨まれた。なしてそんなにキレるのん?マイシスター(下の方)。
「あらら~照れてしまいますね~ポッ」
照れた顔もかわえぇよ副部長さん!
「なに!?それは許さぬぞウサギ!おぬしは私の物だ!無論、愛していいのも私だけだ!」
誰があんたの物だって?
「あ~もうっ!うるさいです皆さん。そして百合さんは本気にしないで下さい!あと、兄さんは、誰の物でもありません!」
「あら~がっかりですね~」
がっかりした顔もかわえぇよ副部長さん!
「いや、私の物だぞ、うむ」
いや、ちげぇし。
「どうしたんだマイシスター(下の方)、そんなに怒ってばっかだと皺が増えるぞ?」
「だ~か~ら~兄さんは黙っててくださいっ!!あとマイシスター(下の方)っていわないでください!!」
「え~何でだよ、マイシスター(下の方)は、マイシスター(下の方)だろ?なぁ猫先輩。」
「うむマイシスター(義妹)だな、のぅ百合もそう思うだろ?」
いや義妹じゃねーし。
「はい~マイシスター(従妹)ですよね~」
なぜ従妹!?
「ゆ、百合さん、まで……う、うう」
「「「うう?」」」
「ううう」
「「「ううう?」」」
「う、うきゃーーーーー!!兄さんの、兄さんのばかーーーーーー!!!!」
「ちょ!?れ、恋歌!?」
「どうしたのだ義妹よ!」
「あら~、あらら~」
「ばかばかばかばかばかばかばかばか~~~~」
「痛い痛い痛いって!」
「うう、兄さんの「ちょっ!まっ、まて!やめろ!やめるんだ!その振りかぶった机を下ろせ!それは、洒落にならない!痛いじゃ済まないから!」」
「兄さんの「待ってお願い!死ぬ!死ぬから!」」
「兄さんのーッ」
「待って!待ってください!お願いしますやめてやめてやめ「ばかーーーーーーーーーーーっ!!!!」」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ…………」
ぐしゃぁ
「五月蝿いです」
そりぁないよ巫剣さん………がく
「所で白崎は?」
「………」
「部室の隅でなにやってんの君」
「……誰も、話かけてくれなかった」
「え、あ、あぁ」
「……最初からいたのに」
「あぁ……」