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ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第十二話 第二次犬鮫戦争勃発!?なんだが
93/251

12-6





「………………」

「………………」


しかし、部屋に連れて来た途端、2人は黙ってしまう。


勘弁してくれよ。これじゃあ何の為にここに連れてきたのか分からない。




「……大河」

「………………」


俺の表情を察したのか犬飼が口を開く。

しかし、鮫島は返事をしない。


「何だよ……俺とは話すつもりもないってわけ?」

「………………」

「……大河っ!!」


痺れをきらした犬飼が机を叩いて立ち上がったその瞬間──────




「ドーモー。ご注文のメンヘラポテトちゃんお持ち致しましたー」


直樹が部屋の扉を足で蹴り、手には籠に入った山盛りのポテトを持ってやってきた。


「「「え……?あ……頼んでないです……」」」


思わず3人でハモってしまう。

しかし困惑する俺達を無視して直樹はテーブルにポテトの入った籠をどかっと置いた。


「いや、だから誰も頼んでないんだが。つーかメンヘラポテトって何だよ」

「じゃあこれからメンヘラパワー注入していきますねー」


直樹は棒読みでそう言い、脇に抱えていたケチャップを取り出し……山盛りのポテトにぶっかけた。




「……あまりにも客来ないんで休憩貰ってきた。これ食いながら腹割って話そうか」


ようやく普段の口調に戻り、偉そうに椅子に腰掛ける直樹。いやお前今一応店員だろ。

だが、コイツのおかげで場の空気が変わったように思える。今なら話し合いをさせられるかもしれない。


心の中で直樹に感謝しながら俺は横目でメニューをチラリと見る。

確かにそこには山盛りのポテトにケチャップがかかった写真に《メンヘラポテトちゃん》と書かれていた。公式メニューだったのかよ。どんなネーミングセンスだ。





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