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ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第二話 変な部活に入部させられたんだが
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2-1





「……ぅ、」


気絶していたのか。俺は。

頭が痛い……。何も思い出したくない。


「大丈夫かい?神凪くん。部活の話はまた後にしようか?」

「部活……?」


部活の話、だと?

その言葉に俺の頭がどんどん覚醒して来る。


そうだ。さっき、楪が。




「そんな話してる場合じゃないだろ!?」


俺は迷わず会長に掴みかかった。


「な、何してるんだよこさきっち!」


そんな俺を見て、犬飼が慌てて止めに入る。


「離せ!人が死んでるんだぞ!?」

「ええ!?何の話だよ!?」

「ふざけるな!お前だってさっき見てたじゃないか!」

「……えっと、私が見る限り誰も死んでいるようには見えないんだけどなあ……?」


イライラする。俺を止めようとしてくる犬飼にも、困ったように笑う会長にも。

何でそんなに冷静なんだよ。目の前で人が死んでるっていうのに──────





























「サキー!れーくん!ハルくん!」





俺の背後から、聞こえるはずの無い声が響き、俺は会長から手を離して振り返る。









「ゆ、楪……なんで……」


さっき俺の目の前で死んだ筈の楪が、ジュースを両手に抱え、笑顔でこちらに向かって来ていた。




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