表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第十話 ツンデレってレベルじゃないんだが
77/251

10-9





「振舞ってる……?それは、有翔が馴染みやすいようにわざとやってるとか……」


俺の答えに直樹はバンッと壁を叩く。どうやら相当頭に血が上っているらしい。これは黙って話を聞いた方が良さそうだ。


「そんなんじゃない!あれはわざととかじゃなく、本気で皆そう思ってる!楪先輩はここで生まれ、ここで育ったんだって!もう転校生だってこと覚えてる人なんていない!元々零士先輩のクラスに転校してきたらしくて、零士先輩からあの人の話を聞いてたんだけど……今はもう零士先輩ですら忘れちゃってる!」




それを聞くと、確かに異常だと思う。

だけどそんなノートがあるなんて、やはり信じられな──────













「……待て」

「な、何?どうしちゃったの?」


自分でも驚く程低く、冷静な声が出た。

それは直樹すらも驚かせてしまったようだ。


「なあ、この都市伝説……他には知ってる奴はいるのか?」

「え……?分かんないけど……知ってる人は知ってるんじゃない?事実、僕は零士先輩から聞いた訳だし……」






……解ったかもしれない。


有翔の命が、狙われる動機。






まさかこんな夢物語みたいな話で……とは思いたくないけれど。


ノートの存在が嘘であれ本当であれ、その都市伝説を本気で信じる奴がいたとしたら。


そのノートにすら縋りたい程の願いがある奴がいたとしたら。

















「……大河の為なら、俺は何でもするつもりだけど」






「ただ憧れているだけで、本気で目指している訳じゃ……」






「そのノートがあれば、零士先輩と鮫島先輩の仲も元に戻せるのかな……って」






「れーちゃんが……何か巻き込まれてるんじゃねえかって……」






「我はどうやら過去の記憶が一部、抜け落ちているらしいのだよ」




















部員の言葉が、今になって俺の頭をよぎる。


確かにコイツらには、全員人間関係の願い事があるじゃないか。




コイツらの誰かが都市伝説を本気で信じていて、自分の願いを叶える為に、ノートを奪う為に有翔を殺していたとしたら……?





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ