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ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第十話 ツンデレってレベルじゃないんだが
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10-4





「作業しながら話してあげるから、手止めないでよね」

「お、おう」


直樹の話に耳を傾けながら草むしりを再開する。直樹は淡々と語ってくれた。




「幼なじみなんだよね、僕と零士先輩」


……幼なじみ。ということは鮫島のことも知っていた、ということだろうか。


「鮫島先輩のことは、よく知らなかった。そもそも僕と零士先輩は幼稚園が違ったから。父さんの会社で零士先輩の父親が働いてるからさ」

「ち、ちょっと待て。今無視出来ない単語が聞こえた気がするんだが」

「へ?何のこと?」

「その、父さんの会社とかどうとか」






「ああ。僕の父さん、社長なんだよね」






あまりにもサラッと流されたものだから、逆に驚いてしまった。

ということはコイツは社長の息子。お坊ちゃまな訳だ。どうりで生意気な性格な訳だ。


「何。アンタも家柄で僕に擦り寄ってきたりすんの?」


……やっぱりクソ生意気だ。しかし、過去に色々苦労したんだろうということも容易に想像出来る。


「いや別に。だってそれ凄いのはお前の親父さんであって、お前はその息子ってだけだろ」

「そういう言い方されても逆にムカつくけど。まあその通りなんだよね。僕は会社継ぐ気も無いし、僕の友人関係なんて父さんは興味無いからね。媚売られても無駄ってワケ。……それで、逆に孤立しちゃったんだけどさ」




……シン、と場が静まる。


こういう重い話は苦手だ。どう反応していいかも、話題の切り替え方も分からない。




「ふ、変な顔」


場を察したのか、先に声を出したのは直樹だった。


「……お前のせいだろ、これは」

「ごめんね。神凪先輩にはちょっと重かった?」

「うるせえ馬鹿」




「……まあ、話戻すけどさ。僕が孤立しようがしつこく構ってきたのが……零士先輩だったんだよね」




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