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ヨロズブ  作者: 有氏ゆず
第六話 デートに弟がついてきたんだが
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6-7





「しかしお前ら、本当に仲良い姉弟だよな。普通中学生男子なんて姉を避けたがるもんだと思ってたが」

「えへへ、ひかちゃんってほんと良い子なんだよ。羨ましいでしょ」

「姉さん……!ああもう最高です!愛してます!」

「いやあ……よく恥ずかしげもなく姉に好きだって言えるよな……」


俺の言葉に源氏は食ってかかってくるかと思ったが、奴の反応は案外冷静だった。






「……大切な人が無条件でいつまでも側に居てくれるなんて、限りませんから」






……いや、冷静どころか何処か達観しているような……そんな風に見える。


「どうした、急に」

「伝えなくても分かると思って何も言わないでいて、気がついたら相手に永遠に伝えられなくなった……なんて、絶対に嫌ですから。だから俺は好きだと思ったらちゃんと言葉にするようにしてます。決して後悔しないように」


何だその言い草。まるで過去に大切な人でも失ったみたいじゃないか。


「今度は絶対に後悔しない。だから俺は……」


源氏の言葉は、最後まで聞くことが出来なかった。






ガタンッ






……何か、変な音がしているなと思っていた。


しかしここはライブハウスだしそういうものだろうと、違和感を見ないふりを、気付かないふりをした。


今日だけは大丈夫だろうとタカをくくっていた。




……そんな訳無かったのに。


有翔はいつだって、命を狙われているというのに。
























「……有翔っ!!」






気づいた時にはもう遅かった。




頭上から、ライトが、有翔を目掛けて─────……






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